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『さおだけ屋はなぜ潰れないのか? 』と『傭兵ピエール』 [歴史関係の本(小説)]

 先日『半島を出よ』を貸してもらった公民のT先生から借りたのが、話題の『さおだけ屋はなぜ潰れないのか? 』。さおだけ屋がもうかっているのかという疑問は誰だって持ったことがあるはず。以前私は、本の中で言及されている「さおだけ屋スパイ説」をなんかの本で読んだことがあります(笑)。私はミステリー探検の類の本かと思ったら、会計学の本でした。利益を生む考え方の説明というところですね。まあまあ面白かったです。

さおだけ屋はなぜ潰れないのか? 身近な疑問からはじめる会計学

さおだけ屋はなぜ潰れないのか? 身近な疑問からはじめる会計学

  • 作者: 山田 真哉
  • 出版社/メーカー: 光文社
  • 発売日: 2005/02/16
  • メディア: 新書


 先日古本屋で買った、佐藤賢一の『傭兵ピエール』を読み終えました。『カルチェ・ラタン』は私には今ひとつでしたが、これは面白かった。こうしたスリル溢れる作品の方が、佐藤作品としては魅力的。ストーリーの展開として『双頭の鷲』→『ジャンヌ・ダルクまたはロメ』→『傭兵ピエール』の順番で読むのが正しい読み方かな。この三作品をつなぐのが、ベルトラン・デュ・ゲクランの小姓だったアルマン・ドゥ・ラ・フルト。彼はジャンヌ登場の立役者であり、傭兵ピエールの父、という設定です。ベルトラン・デュ・ゲクランが死ぬのが1380年、そしてジャンヌ・ダルクの火刑は1431年。両者の時間的間隔は50年ですから、アルマンは当時としてはかなり長生き?佐藤作品では、以降もドゥ・ラ・フルトの名が随所にでてきます。佐藤作品には女性を陵辱する描写が少なからず出てくるので、それを嫌悪する読者も多いようです。でも佐藤作品に共通するのは、母と子、父と子といった家族愛だと思うんですがね?

双頭の鷲〈上〉

双頭の鷲〈上〉

  • 作者: 佐藤 賢一
  • 出版社/メーカー: 新潮社
  • 発売日: 2001/06
  • メディア: 文庫


ジャンヌ・ダルク、またはロメ

ジャンヌ・ダルク、またはロメ

  • 作者: 佐藤 賢一
  • 出版社/メーカー: 講談社
  • 発売日: 2004/02/26
  • メディア: 単行本


傭兵ピエール〈上〉

傭兵ピエール〈上〉

  • 作者: 佐藤 賢一
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 1999/02
  • メディア: 文庫


傭兵ピエール〈下〉

傭兵ピエール〈下〉

  • 作者: 佐藤 賢一
  • 出版社/メーカー: 集英社
  • 発売日: 1999/02
  • メディア: 文庫


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choppino

さおだけや~は読みました。
なんだか役にたちそうな気がしました。
by choppino (2006-01-22 00:43) 

zep

最初この本は、謎解き本かと思っていたのでちょっとがっかりでした(笑)。でもそれなりに面白かったですね。最近は『下流社会』とか『人は見かけが9割』とか、タイトルで惹きつける本が多いような気がします。
by zep (2006-01-22 09:37) 

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