『炎の英雄シャープ』 ＃13「ヨークシャーの闇」 [『炎の英雄シャープ』]
以前いただいたコメントの中に、『シャープ』に労働運動の始まりをあつかったエピソードがある、という話がでていましたが、このエピソードです。
ナポレオンがエルバ島に流され、シャープ少佐は故郷ヨークシャーへの赴任を命じられます。しかし、そこでの任務は、紡績工場を営む資本家に反抗する労働運動を弾圧すること。その労働運動のリーダーというのが......
ナポレオン戦争が終結し、帰国した兵士がイギリス国内にあふれ、職を失う人も増加。その結果労働条件は悪化し、労働運動が激化したというわけです。劇中の工場では女性や子どもも数多く働いており、機械の打ち壊し運動も続発しているという設定（ラッダイト運動はこのころが中心だったようです）。また産業資本家は労働者の賃金を安く抑えようとしますが、貴族的な生活を送っている彼らも、もともとは平民出身、という設定になっています。新型の動力機関として、蒸気機関も登場。上流階級とそうではない人々の生活が極めて対照的に描かれています。19世紀初めのイギリス社会を知る上でよいエピソードだと思いますが、これ以前の話を知らないと、全体像がよくわからないでしょうね。
シャープの部下に、射撃がうまいハグマンという人物がいます。今回のエピソードではかなり年齢を重ねた感じになってましたが、彼の歌は実に味わい深い趣があり、英国トラッドの真髄を感じます。エンディングに流れる曲、♪Over the hills and far away......という曲、一体何という曲でしょう。LED ZEPPELINに、このフレーズをタイトルにした曲（「丘の向こうに」）がありました。
今日は進路検討会で学校を出たのが７時すぎでした。で、帰ったら『シャープ』最終回「ワーテルロー」はすでに終盤。ハグマンと、サウス・エセックス隊随一のインテリであるハリスが一緒に命を落とすシーンは、なんとも悲しいものがありました。あのオランダ総督の皇太子、ポール・ベタニー（『ロック・ユー！』のチョーサー、『マスター・アンド・コマンダー』の船医、『ダ・ヴィンチ・コード』のシラス）でした。終わり方も余韻があってよかった。土曜日にもう一度見よう。
テスト中英語の監督をしていて問題を読んでいたら、面白い問題がありました。私立探偵ケンイチロウ氏（仮名、メタボの心配なし）のストーリー。みなさん、飛び込んできた少年に何と説明させたのでしょうか？世界史でも、史実を一つは必ず使って歴史上の人物のセリフを考えさせる、なんて使えそうだなぁとモデルとなったK先生に話していたら、横で聴いてたH先生、「日本語不可にしたらどうですか？」.....
メタボといえば、テスト監督に行ったら「先生太りましたね」と言われました。先日お医者さんからも言われたばかり。血液検査の結果は、やはりメタボの心配強し。
ベルギー発行 ワーテルローの戦い175周年切手（1990年） ワーテルローは現在のベルギー。
イギリス５ポンド紙幣。ウェリントン公。
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ハグマンの歌、気に入っていただけましたか。私もジョン・タムスさんの歌声は好きですよ。
＞♪Over the hills and far away......という曲、一体何という曲でしょう
はい、そのまんま、Over the hills and far awayという曲です。
英国のマザーグースの録音で聞いたことがあります。邦題は知りません。(^^;
ジョン・タムスさんのHPでも、始めは俳優として参加したけれども、この曲を知っていたことからシャープの挿入歌を歌うようになったと書いてあります。
今回は、so-netではなくて、普段書いているブログのURLを貼っておきました。
by ひるで (2007-07-20 23:27)
ジョン・タムス氏のウェブサイトを見てみましたが、シンガーとしての方が有名のようですね（ハグマン時代とかなり風貌は変わってますが）。アマゾンでもジョンのＣＤは扱ってますし、有名のようです。僕は自称英国トラッドマニアなのですが、彼の名前はまったく知りませんでした。今度シャープのサントラを買ってみようと思います。ハリス役の人のウェブで売ってるＤＶＤも面白そうですね。
by zep (2007-07-21 09:12)