「馬踏飛燕」(「銅製奔馬」) [モノ教材(模型)]
中国の甘粛省武威で出土した「馬踏飛燕」(「銅製奔馬」)のレプリカです。Yahoo!のオークションで1000円でしたが、本物に比べると、造りはかなり稚拙。「馬踏飛燕」は、わが国の世界史の資料集では、武帝が求めた「汗血馬」としてとりあげられているのは周知のとおり。現在中国国家観光局のロゴにもなっています。実物の大きさは長さ45×高さ34.5センチですが、このレプリカは長さ31×高さ23.5センチ。
この「馬踏飛燕」が発見されたのは、甘粛省武威の雷台。山川出版社の『歴史と地理』(No.611、2008年2月号)に掲載されている「『世界史の教室から』に寄せて」という記事の中に、「河西回廊を説明する」という項目がありますが、武威はこの河西回廊の東部に位置します。文革時代の1969年10月、防空壕を掘っていたところ後漢時代の将軍の墓を発見、その中から発掘されたもので、実物は蘭州の甘粛省博物館にあり、現在墓にはレプリカで発見時の状態が再現されています。ちなみに「馬踏飛燕」の命名者は郭沫若。
参考記事 [http://www.peoplechina.com.cn/maindoc/html/kaogu/museum/200304.htm]
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