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征露丸 [モノ教材(その他)]

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「ラッパのマーク」でおなじみの、大幸薬品の正露丸。これはもともと「征露丸」という漢字が使われ、文字通り日露戦争時に日本軍の兵士が戦地へ携行した薬です。
 Yahoo!のオークションで、2000円で落札したセイロ丸のブリキ缶。フタの文字は「征露丸」となっています。 『マッカーサーと正露丸』(芸文社)という本には、『軍医の観たる日露戦争』という本からの引用があり、それによると兵士が携行した正露丸は「丸い鉄製の容器に入っていて、蓋を回すと丸薬が孔からころりと一粒だけ出るようになっている。蓋の表に打ち出しで、征露丸と書き、その下に「毎食後必ず一粒宛服用すべし」と注意書きが顕れている。」ということです。まさにこのブリキ缶そのまま(しかし、以下に紹介する東京都家庭薬協同工業組合の「伝統薬ロングセラー物語」に掲載されている写真とは、「征」の字の「彳」のデザインが若干異なります)。まだ中身も若干残ってますが、今の黒っぽい正露丸とは大きさも色もまったく違います。日露戦争の授業で正露丸を使うという話は、 「日清・日露戦争で近代日本の選択を問う」(中学校の授業、『子どもとつくる近現代史』、日本書籍に収録)にあります。

 伝統薬ロングセラー物語(東京都家庭薬協同工業組合のホームページより)
[http://www.tokakyo.or.jp/dentoyaku/seirogan/index.html]


 危険な正露丸の服用(大分健生病院)


 正露丸の教材としての活用


  正露丸の名称にまつわる諸権利の問題


 正露丸の名称にまつわる諸権利の問題(Wikipedia)


  正露丸の名称にまつわる諸権利の問題(裁判所の判決)


マッカーサーと征露丸―ニッポン伝統薬ものがたり (町田忍コレクション)

マッカーサーと征露丸―ニッポン伝統薬ものがたり (町田忍コレクション)

  • 作者: 町田 忍
  • 出版社/メーカー: 芸文社
  • 発売日: 1997/02
  • メディア: 単行本(ソフトカバー)


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コメント 2

凡山

どぅも、去年1年間西小会議室でお世話になったチェーザレファンです。(わかるかな??)
とうとう征露丸手に入れられたそうでおめでとうございます。実際手に取って見れる後輩どもがうらやましいです。
私あんまりコメントとかしない方なんですが、たまーに現れようと思うのでよろしくお願いします。
by 凡山 (2008-05-27 18:11) 

zep

はいはい、わかりますとも(笑)。私から向かって左側に座ってましたよね。でも征露丸の話、よく覚えてましたね~。あのときオークションで取り逃がしたのは木の箱だったんですけど、今回入手したのはブリキの缶。まぁ「征露丸」という文字がはいってれば何でもいいんですがね。チェーザレの5巻はなかなかでないね。青池保子の『アルカサル』は面白い。熊本に帰ってきたら、大学の話でもきかせてください。
by zep (2008-05-27 20:43) 

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