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コークス [モノ教材(その他)]

 今年赴任した学校で使っている教科書、帝国書院の『新詳世界史B』には「木炭から石炭へ」という興味深い記述があります。イギリスでは当初製鉄に木炭を使用していたこともあり「森林の枯渇」が発生したが、石炭では良質の鉄ができない。そこで石炭を加工したコークスを用いた製鉄法をダービーが開発したということです。

 製鉄になぜ木炭が必要なのかというと、高炉に入れた鉄鉱石を溶かすためです。また石炭が製鉄に不向きな理由は、石炭に含まれる硫黄分がつくられる鉄に含まれると質の低下をもたらし、同じく石炭中のコールタールやピッチは高炉の高温燃焼を妨げるからです。

 コークスとは石炭を蒸し焼きにしたもので、蒸し焼きにすることで石炭から硫黄、コールタール、ピッチなどの成分が抜けていきます。コークスは燃焼時の発熱量が高く、高温を得ることができるため、鉄鉱石の融解には最適だったのです。また高炉の中でコークスはカーボンを発生しながら燃焼するのですが、発生したカーボンは、酸化した鉄鉱石の酸素を吸着する還元材として作用し、鉄の酸化を防ぎ強い鉄を作ることができるわけです。イギリスには石炭が豊富に存在したことも、有利に作用しました。河出から出ていた「生活の世界歴史」の中で最も面白い『産業革命と民衆』には、石炭が果たした役割が詳しく述べられています。

コークスについて(関西熱化学株式会社)http://www.tkcc.co.jp/business/coke1.html

コークス資料館(関西熱化学株式会社)http://www.coke-museum.jp/index.html

 楽天市場でコークスが売っていたので買ってみました。5キロで2,531 円(送料込)。私以外にもコレを買った方がいましたが、やはり同業者さんのようです(笑)。Ziplocに入れて回覧させると便利です。

コークス.jpg







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コメント 2

ケレンスキー

こんにちは。お久しぶりです。。。といっても誰だか分らんですよね。

1浪を経てなんとか大学に進学した、おととし?の先生の弟子です。現役のときは論述の指導とかなんとか大変お世話になりました。合格した暁には先生の所へ報告にいこうと思っていたのですが、まさか移動とは…。結局このような形での再会?とゆーことになってしまい申し訳ないです。

・・・ってまだわかんないですよね。とりあえずヒントを(笑)

高2のとき先生の「ブリティッシュ・ロックゼミ」をとってました。あれはなかなか、いやかなり自分の人生に影響を与えたと思ってます。あれから3年、自分の洋楽熱は冷めるどころか一層燃え上ってます。ちなみにそのときはPink Floydの「おせっかい」のレビュ-を提出しました。

あと去年の校内模試の余白に「ヒストリエ面白いー」とか書いてました^^

…わかりましたかねー?わからんかったらスミマセン。ogwです。あーあ言っちゃった

にしてもziplocにコークスとは…(笑)。ziplocは白ごはん持ってくのに重宝してますよ。(おかずだけ学食で買う作戦。食費をうかさねば…。)

とりあえず今回はこの辺で。これからもちょくちょく来ます。よろしくお願いします。

あ、ちなみにニックネームはなんとなくです。すぐ変わるかもしれません。
by ケレンスキー (2009-05-14 01:38) 

zep

第1ヒントでは分かりませんでしたが、第2ヒントですぐ分かりました(笑)。ケレンスキーくんは、現役で合格してもおかしくはなかったんですがねぇ。少なくとも、世界史は十分東大レベルでした(字も内容も実に読みやすかった)。世界史があれだけ出来ていながら浪人したというのは、私としても実に不本意だったので、ケレンスキーくん合格の報をきいたときには、たいへんうれしかったです。私が熊高で難関大論述を指導したのはケレスキーくんたちの学年が最後だったので、地歴二科目選択者の数は例年になくすくなかったのですが、結果を出すことが出来てうれしかったです。

洋楽をいまだに聴いているとのこと、うれしい限りです。総合的な学習の時間に「ブリティッシュ・ロック入門」なんて講座、熊本高校だからこそやれたように思います。

今日は借り物(プロジェクター)で、夕方熊高に行ってきました。AT期間中で生徒諸君はほとんどいませんでした。校外で会議があってたので、教育実習生の姿がちらほらと見えただけでした。月曜日にまた返却に行くので、少し様子をうかがって?きたいと思います。
by zep (2009-05-14 20:09) 

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