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時代を哲学する2 [たんなる日記]

 今日の熊本日々新聞に、先日書いた萱野先生の講演についての記事が掲載されている。記事を読む限り、萱野先生は排外主義に警鐘を鳴らしことが講演のメインだったような印象を受けた。全否定はしないが、私が講演から受けた印象は「哲学とはジレンマ」であるということだ。排外主義は社会的な対立の一例であり、対立が起こらないようにするには、富をどう配分するかを考えていくことが大切だ....ということだと思ったのだけど。
 熊本では、県南の多良木高校の存続が大きな話題となっている。なぜ自分たちの住む地域の高校がなくなるという犠牲を強いられるのか....という気持ちはもっともである(私も郡部の阿蘇高校=現在は統合され阿蘇中央高校の出身である)。こうした思いと、財源がないし生徒数も減っているという問題を天秤にかけた場合、よりよい社会をつくるにはどうすればいいかと考えることが哲学だ...ということだと思ったのだが。
 でもそれは目新しい話ではない。「富が公平に分配されないと、社会が不安定になる」ということは、来月の発売が待たれるトマ・ピケティの本にも書いてあること(らしい)。訳者のブログ[http://d.hatena.ne.jp/wlj-Friday/20140711/1405091495]と、NAVARまとめ[http://matome.naver.jp/odai/2140654632036368501]で、もう読んだ気分になっている。それにしても、バロウズやフィリップ・K・ディック、それになによりもH.R.ギーガーを翻訳した人が訳者だということに萌える。

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21世紀の資本

21世紀の資本

  • 作者: トマ・ピケティ
  • 出版社/メーカー: みすず書房
  • 発売日: 2014/12/09
  • メディア: 単行本



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