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浜島書店の『デジタルアカデミア』は現代社会でも使える [現代社会ネタ]

 今年は一年生の学年主任となったので、現代社会を2クラス教えているが、以前紹介した浜島書店の『デジタルアカデミア世界史』[http://zep.blog.so-net.ne.jp/2014-07-25]が現代社会の授業でも活躍してくれている。
 ウチで使用してる現社の教科書は実教出版で、環境問題から始まるのだが、『デジタルアカデミア』の巻頭には環境問題の特集がある。塩害や熱帯雨林の伐採などそのまま使える写真も多いし、教科書準拠の演習ノートにある「未知の感染症の出現」の例として、「森林破壊によるペスト流行」は使える例だと思う。「死の舞踏」の絵をついでに紹介できる。

(1)モエンジョ=ダーロの写真
  ・環境破壊により滅亡した可能性
  ・(可能性は低いが)過剰な森林伐採
    ・・・・メソポタミアの日干しレンガの写真を見せて比較
(2)教科書9ページ「大気中の二酸化炭素濃度の増加」のグラフ
  二酸化炭素がなぜ問題なのか?
   →二酸化炭素の濃度が急増し始めるのはいつ頃か?
   →二酸化炭素濃度が急増する18世紀後半にはどんなことが起こっているか、
    教科書18ページで確認・・・・「ワットの蒸気機関=石炭の使用」
   →ワットの蒸気機関の図とロコモーション号を見せ説明
(3)教科書18ページ「世界のエネルギー消費量の歴史的推移」のグラフ
   世界のエネルギー消費が急増し始める時期はいつ頃か?
   19世紀の後半・・・・石油使用の拡大
   19世紀後半のマンチェスターの図、ダイムラーの自動車

 「そもそも環境問題をわれわれは考える必要があるのか?」と質問をしたところ、指名した全員が「必要あり」と答えた。その理由を尋ねたところ、「未来によい環境を残すため」という答えがほとんどであった。洋上国家モルディブの写真などを見ながら、いま現在差し迫った問題であることも示したいが、未来への視点は大切にしたい。ということで、故宇沢弘文さんの言葉を紹介した4月24日付け熊本日々新聞の「新生面」を提示することにした。次の一文。

「自然環境などを市場原理に委ねてはならない社会の財産とするその理念を、宇沢さんは『お金に換算できない大切なものを守る考え方』とした。自然環境は『未来の世代の財産でたまたま私たちが管理しているのだ』とも訴えていた。」

 コピーして配付してもよかったが、スマホで写真を撮ってタブレット端末に送り、プロジェクターで投影して提示した(スマホを直接ケーブルでつなぐこともできるが、これは様々な点で問題があるだろう)。上記の一文に黄色チョークで傍線をつけたら、チョークの方が目立ってしまった。

 教科書50ページからの倫理分野でも、『デジタルアカデミア』収録のルネサンス
作品群は使えそう。
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