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映画『エリザベス』『エリザベス:ゴールデン・エイジ』で授業を進める [授業研究・分析]

 昨日と今日は2年生4クラスの世界史Aで、映画『エリザベス』と『エリザベス:ゴールデン・エイジ』を使って授業を進めてみた。基本パターンは以下の通り。

1.『エリザベス』:メアリ1世とエリザベスの会話のチャプター。2人の確執と、カトリックVSプロテスタントの対立。系図で、イングランド・テューダー家とスペイン・ハプスブルク家の関係を確認(メアリは従兄弟のカルロス1世の子フェリペと結婚している)。
2.『エリザベス』:戴冠式のチャプター(このシーンはウチが使っている資料集『グローバルワイド』(第一学習社)に写真がある)。チャプター冒頭の言葉は、旧約聖書の「詩篇」からの引用(実際はラテン語だが)。レガリアとして、王冠・王笏・宝珠に注目。宝珠はorbで、ソーシャルゲーム「モンスターストライク」の「オーブ」の元ネタ。実際の戴冠式はウェストミンスター寺院で行われたが、撮影はヨーク大聖堂。素晴らしいステンドグラスとアーチ。戴冠式の後、ウィリアム・セシルが語るイングランドを取り巻く厳しい状況に注目。質問は「女王が結婚するメリットは?」。資料集でエリザベスとメアリ=スチュワートの関係(ヘンリ7世の孫と曾孫)をみて、メアリにイングランド王位継承権があることを確認。メアリの夫はフランス王フランソワ2世であったことを補足。
3.『エリザベス』:統一法制定のチャプター。演説を練習する女王。宗教的統一によって国内分裂の回避を防ぐ。ここでも家臣は結婚を勧める。再度の質問「女王が結婚するメリットは?」メリットその1:王位継承者の増加は暗殺の抑制につながる。
4.『ゴールデンエイジ』:求婚者たちの謁見とウォルター・ローリーのチャプター。「ER」の説明と水たまりへコートを投げ入れるエピソード。メリットその2、相手次第では第3国への牽制となる。タバコとジャガイモ。ヴァージニアの建設。ローリーのことを歌っているイギリスの有名ミュージシャンは?
5.『ゴールデンエイジ』:アルマダの海戦に臨むエリザベスの演説と焼き討ち船。
6.アルマダ敗戦とオランダ独立によるスペインの没落とイングランドの台頭の説明。


1のメアリとエリザベスのチャプターは全クラスで前の時間に予告として見せておいたものの、結局どのクラスも最後までたどり着かなかった。1クラスだけメアリ=スチュワートの処刑を見せて、資料集掲載のリチャード1世によるフランス式処刑との違いを説明したが、これはカットしていい。「女王が結婚するメリット」について、期待した英語科ではあまり答えが出ず。他のクラスでは「世継ぎができる」「他国との戦争を回避できる」との回答あり。ローリーのことを歌っているイギリスの有名ミュージシャン、ビートルズ・、ローリング・ストーンズ、クイーンの3択にしたが、今の高校生はクイーンを知らない模様。聴けばわかるんだろうけど。モンストアニメのエンディングテーマ「ウィ・ウィル・ロック・ユー」。「クイーン知ってる人、手を挙げて」という問いかけに手を挙げたのは、ALTでロンドンっ子のジョニー先生だけだった。
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