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勝利への脱出(ジョン・ヒューストン、1981年、アメリカ) [歴史映画]

【概要】
 第二次世界大戦中にドイツ占領地域で行われた、連合軍の捕虜とドイツ軍とのサッカーの試合を題材とした映画。主演はシルベスター・スタローンで、米軍の捕虜で元アメリカン・フットボールの選手という設定である。サッカーの王様ペレを始め、1966年W杯優勝イングランドの主将でMVPとなったボビー・ムーア、78年W杯優勝アルゼンチンの中心選手だったオズワルド・アルディレス(元清水エスパルス、東京ヴェルディ監督)ら往年の名選手が出演している。

【ストーリー】
 第二次世界大戦中のドイツ軍の捕虜収容所で、サッカーを楽しんでいた連合軍捕虜を見ていたドイツ軍のフォン・シュタイナー少佐は、自分自身が元サッカー選手だったこともあり、捕虜チームとドイツチームとの試合を思いつく。話は大きくなり、全連合軍捕虜VSドイツナショナルチームとの試合としてパリで行われることになった。試合の裏側ではレジスタンスの手引きにより、大規模な脱走作戦が進んでいた。

【見所など】
 2018 FIFAワールドカップ(ロシア大会)の組み合わせで、日本はグループHとなったが、同組のポーランドは2017年11月のFIFAランキングで7位の強豪(同ランキングで日本は55位)。人口が4千万人に満たない国ながら、ショパン、コペルニクス、キュリー夫人などの人物を輩出したこの国は、典型的な「大国に囲まれた小国の悲劇」の国でもある。
 サッカーW杯で日本がポーランドと同組になったというニュースを見て思い出したのが、この映画だった。B級映画と侮るなかれ、なかなか面白い映画である。Wikipediaによれば、実際に第二次世界大戦中実際に行われた試合「The Death Match」をモデルにしているという。


 連合軍捕虜チームのリーダーである元イングランドのサッカー選手コルビー大尉は、チーム編成のためにナチス側に「ポーランドとチェコの選手も探して欲しい」と要求するが、ナチス側は渋る。東欧出身の捕虜は強制労働の収容所に送られていたのである。連れてこられた5人の選手を見たコルビーは、彼らの痛々しい姿を見て愕然とする。現行DVDの字幕では「東欧の選手は?」となっているが、実際は「What about the Poles and the Czechs?」と言っている。私は高校生の頃この映画をテレビで見たが、そのときは「ポーランド」と言っていた記憶がある。チェコ(映画の時代はチェコスロヴァキア)は、2017年のFIFAランキングでは48位だが、2006年には2位まであがった東欧の強豪である。



 
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  • 出版社/メーカー: ワーナー・ホーム・ビデオ
  • メディア: DVD



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