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『ウィンドトーカーズ』から『硫黄島からの手紙』 [授業ネタ]

今年の2年生世界史Aは進度が遅く、19世紀から太平洋戦争まで映画を使って無理矢理駆け抜けたという話。

 19世紀の「アメリカの発展」の部分で例年見せている映画はデンゼル・ワシントン&モーガン・フリーマンの『グローリー』だが、今年は先住民をテーマとしたニコラス・ケイジの『ウィンドトーカーズ』[http://zep.blog.so-net.ne.jp/2006-12-28]にした。いま話題の福山雅治主演『マン・ハント』のジョン・ウー監督という話題性もある、ということで。
 見せた部分は以下の通り。
・ナバホ族のヤージーが居留地から軍の迎えのバスに乗り込む冒頭のシーン。
・ナバホ族に対する暗号通信訓練のシーン。
・サイパン島で暗号通信を行い、戦艦の艦砲射撃を支援するシーン。
・水浴びをしていたヤージーが、日本人に似ているという理由で殴られるシーン。
・大佐から称賛され勲章を受けるのはエンダースだけでヤージーは無視されるシーン。
・ヤージーが「戦争が終わったら教師になって米国史を教えたい」というシーン。
・サイパン島で日本人が住む村に米軍が拠点をつくるシーン。

本校では実教出版の世界史A教科書を使っているが、太平洋戦争のページにはサイパン島を中心にした地図が掲載されており、サイパン島から硫黄島に矢印が向いている。「これは使える」と思い、予定を変更し『ウィンドトーカーズ』に続いて『硫黄島からの手紙』を見せることにした。
 事前に話した内容は以下の通り。
・サイパン島に日本人が住む村がある理由(マリアナ諸島が日本の委任統治領となった経緯)の説明
・サイパン島の戦略的重要性の説明
・昭和19年7月19日付讀賣報知新聞と毎日新聞のサイパン島玉砕を報じる記事を使い、バンザイクリフ、スーサイドクリフの説明

『硫黄島からの手紙』で見せたのは以下の通り。
・特典映像のアメリカが制作した硫黄島の戦いのドキュメンタリー。
・現代の硫黄島調査隊が何かを掘り出すシーン。
・大便を捨てに行った西郷が米軍の艦隊を見つけるシーン。
・米軍上陸のシーン。
・栗林中将が突撃前に部下に訓辞を行うシーン。
・冒頭で調査隊が掘り出したものの中身がわかるラストシーン。

栗林中将の自決を見届けた西郷の頬を涙が伝うシーンは、『グローリー』でデンゼル・ワシントンが涙を流すシーンと同じくらい胸が詰まるが、見せるのはちょっと生々しいか。


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