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台湾修学旅行 [たんなる日記]

 熊本北高校が台湾への修学旅行を始めたのは2016年からで、今年は4回目ということになる。引率としては2度目、下見を含めると3度目の台湾旅行であった。3度目ともなるとそれなりに台湾の事情にも明るくなり、様々に楽しむことができた一方、新しい発見もあった。

 今回の台湾修学旅行は高雄市一泊と台北市三泊の四泊五日だったが、初日と最終日は移動なので実質的な活動は三日間。大まかに言うと、学校交流・班別自主研修・クラス別研修でそれぞれ一日というところである。英語科はすでに一年生でシンガポール&マレーシアの修学旅行を終えているため、今回台湾に行ったのは普通科7クラス・理数科1クラスの計8クラス。一括で移動できる路線はないため、福岡空港発の中華航空とエバー航空それぞれ4クラスずつ桃園まで移動した。かつて大津高校はジャンボ機をチャーターして熊本空港から一括で移動していたが、現在ジャンボ旅客機は退役しており、また桃園空港も臨時便の離着陸は認めないとのこと。桃園空港に降り立つと現地のガイドさん達が「歓迎 熊本県立熊本北高等学校」という横断幕を持っていたた。これを見た、これから帰国するという修学旅行引率の先生(愛媛県)から話しかけられた。

 台北市(桃園駅)から高雄市(左営駅)までは日本の新幹線を導入した高速鉄道(高鉄)での移動だが、飛行機の遅れから予定の列車に間に合わず、先発・後発とも30分程度遅れた列車で高雄まで移動した。幸い先発・後発ともに指定席を確保することができ、桃園駅での待ち時間の間に構内の旅客服務中心で公衆無線LANであるiTaiwanの設定をしてもらった。桃園駅では服務中心から少し離れた場所にiTaiwanの係員が常駐しており、IDは自分のパスポート番号、パスワードは誕生日になる。ただ、つながる場所は限定され、使い勝手はあまり良くない。到着した高雄のホテルは華園飯店(ホリデーガーデンホテル)。3年前の義大皇家酒店(イーダロイヤルホテル)と比べると、設備は劣るが食事の面では生徒からの評価ははるかに高かった。いわゆる「日本人の口に合う」という感じである。華園大飯店は六合夜市から歩いて十分くらいの場所に位置しているため生徒に夜市見学をさせる予定であったが、雨天でありまたホテル到着も予定より遅れたため断念した。

 二日目、午前中は高雄市の市内観光で蓮池潭(竜虎塔)と寿山公園(忠烈祠)を見学したが、意外と生徒には好評であった。事前指導で私が4年前に行ったときの写真を見せながら、「(竜虎塔)はハリボテみたいで期待はずれだった」「高雄の忠烈祠は台北に比べると閑散としていて、見るべきものはあまりない」と紹介したのが逆に良かったのかもしれない。午後からの学校交流の相手校は高雄市立中正高級中学。「中正」というネーミングからわかるように、高雄市立高中の中では様々な面で高いスペックの学校である。中高一貫で生徒数は約2000人。私自身は下見を含めると3度目の訪問であるが、今回も手厚い歓迎をいただだいた。前回は朝9時から昼食(中正高中側から提供いただいた給食)をはさんで、午後まで6時間近い交流であったが、今回は確保できた飛行機の関係で交流できる日がピンポイントで縛られたため午後のみ2時間程度の交流となってしまた。校長先生はしきりに残念がっておられたが、現在の校長先生は3年前の訪問時に主査として交流活動を取り仕切られた方で、その分思いも強かったのだと拝察する。学校交流終了後、高鉄で台北へ移動。夕食はホテル内で。ホテルは豪景大酒店。ホテルリバービューというイングリッシュネームの通り、12階の食堂から見える淡水はよい眺めである。ただ私の部屋は5階で、窓の外には総統選挙候補者の一人である韓国瑜(高雄市長)候補の大きな看板があり、些か興ざめであった。

 三日目は班別自主研修。豪景ホテルは西門町まで歩いて10分という好立地である。朝6時過ぎに散歩をしていると、ビンロウを売るおじさんがいたので買ってみた。自分で作っているらしい。10個くらいはいって50圓。部屋に帰って噛んでみたが、本当に苦い。最初の唾は吐いた方がよいとガイドさんから聞いていたので吐いたところ、緑色の唾液はみるみるうちに赤くなっていった。私が巡回したコースは、「中正紀念堂(スタート)→東門市場→永康街→行天宮→龍山寺→剝皮寮歴史街区→総統府→西門町→ホテル」というルート。永康街の「高記」で焼小籠包と蒸小籠包をいただく。どちらもNTD220。行天宮では「収驚」をやってもらった。この日はラッキーなことに総統府内部が見学できる日だったので、パスポートを見せて中に入った。自動小銃を持った兵士が警備しており、金属探知機はもちろんバッグの中も調べられてビンロウも預かりとなった。西門町のデパート遠東百貨で学校へのお土産を購入して16時頃ホテル着。永康街→行天宮→龍山寺はMRTを使ったが、その他は基本歩き。たぶん10キロくらい歩いた。疲れたので生徒達が帰るまでガイドさんの紹介でマッサージへ。全身90分1500NTD+足裏700NTD+足の角質取り700NTD。送り迎えつき。生徒達が全員帰着したので、ホテル近所に夕食へ。地元の人しかいかないようなお店に入ってメニュー指さしつつ注文。牛麺を注文したつもりが、出てきたのは汁無しの牛肉中華焼きそば。確かにメニューには牛「炒」麺とある。ということで、牛麺食うため別の店にいってこれまた苦労して注文して出てきたのはトマト風味牛麺。どちらも美味しかった。なにより店の人たちみんなニコニコ親切で、こちらの言うことを理解しようと一生懸命。支払いの時には「謝謝」と言いながら両手でお金を受け取る姿には感動した。

四日目はクラス別研修。私は「淡水→故宮博物院→十分で天燈上げ」というコースで巡回。天気が良くて良かった。淡水の老街で売っている魚介類の揚げ物は意外にうまい。三度目の故宮、今回は肉形石が台南に出張中。でも大好きな象牙球を見ることができたので良かった。昼食は「大戈壁」という蒙古烤肉(モンゴル風鉄板焼き)のお店。いわゆる食べ放題の店で、タピオカミルクティーも飲み放題。しかも意外にこれが美味くて、生徒にも大好評のお店だった。この「大戈壁」の通りをはさんだ向かい側が、これまでの定宿だった六福客桟(レオフーホテル)。時間があったのでホテル裏にある長春四面佛に行ったところ、周辺は再開発されて4年前にはたたくさんあったお供え物屋さんも全く消えてビルになっていてビックリ。祭礼日だったのか盛装の女性が二人いたので写真を撮らせてもらった。前回来たとき、早朝にお参りにいったところ、四面佛の方からカランカランと音がする。行ってみると、正座した男性がひたすらポエ占いをやっていて驚いたことがある。夕食は3年前と同じ「馬来亜菜餐廳」。ここは味はそこそこながら、8クラス全員一気に対応してくれる。

台湾には何度行ってもいい。

【台湾のコンビニ】
以前から台湾ではコンビニが多いと感じていたが、また増えたような気がする(特にセブンイレブン)。台北のコンビニ袋は有料だが、そのままゴミ袋として使える。レシートには買った品物は印字されていないが、QRコードを読ませると買った商品が出てくる。私がよく買ったのはフルーツ牛乳32NTD。金牌ビールとほぼ同じ値段なので、結構高め。それともビールが安いのか。初めて「茶葉蛋」を食べたが、意外に普通で日本のおでんの卵とほぼ同じだった。以前はコンビニにはいるとこの臭いを強く感じたが、今回はほとんど気にならなかった。以前よりも臭いが少なくなったのか、それとも私が慣れたのか。コンビニに限らず、レシートは現金が当たる宝くじになっている。抽選は来月なので、私は全部現地のガイドさんにあげてきた。

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