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ハン・ソロのエラー・フィギュア [コレクター道⑥スター・ウォーズ]

 帝国書院が発行している高校世界史の資料集『タペストリー』では、かつて映画『スターウォーズ』が紹介されていた。「レーガン大統領による戦略防衛構想(SDI)はこの映画にちなんで「スターウォーズ計画」とよばれた」という説明とともに、米ソ両国の軍事支出を示す折れ線グラフも同枠内に示されていた。グラフから「スターウォーズ」の第1作(エピソード4)が公開された70年代後半(映画公開は77年)から、「デタント」がおわって米国の軍事支出が急上昇することが読み取れる、たいへんよい記事であった。ソ連のブレジネフ政権がアフガニスタンに侵攻するのは79年で、これに対して米国は翌80年のモスクワ五輪をボイコット、日本も同調して不参加であった。ソ連はこれに対する報復として次回84年のロサンゼルス五輪をボイコットし、東欧諸国もどれに同調するなど、『タペストリー』が述べている「新冷戦」の時代である。ボイコット合戦のオリンピックでは、モスクワ五輪に西側から参加したイギリスの陸上中距離選手セバスチャン・コー(ロンドンオリンピック組織委員会委員長)や、ロサンゼルス五輪に東側から唯一参加したルーマニアの女子体操選手エカリーナ・サボーが記憶に残っている。『タペストリー』の八訂版はスターウォーズのほか、グリューネヴァルトの「イーゼルハイムの祭壇画」が掲載されるなど、かなりディープであった。

 映画『スターウォーズ』シリーズは、VHSビデオ時代からビデオ購入して繰り返して見てきた。リマスター版のDVDも何度となく見てきたため、シリーズ合計でいえば『ブレードランナー』を見た回数を超えるかもしれない。しかし『スターウォーズ』が『ブレードランナー』と決定的に違うのは、『スターウォーズ』はトイ系のコレクターが多いということで、私も一応スターウォーズのコレクターである。私の場合はおもにエピソード4~6のいわゆる「オリジナル・トリロジー」に登場するキャラクターで、ハズブロー/ケナー社のベーシック・フィギュアを集めてきた。
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 ベーシック・フィギュアは子ども向けの製品であり、値段も安価である。箱ではなく、紙の台紙にフィギュア本体が透明プラスチックでカバーされ販売されている。そのため初期は、「開封して遊ぶ用」「保存用」「トレード等予備用」と3個買っていた時期もあったが、よほど気に入ったアイテムでない限り「開封用」「保存用」の2個買いということで落ち着いた。いまヤフオクをみると購入時からプレミアがついているのはほとんどない。当時は色々と苦労して集めたが、いまネットで買った方が手間もかからず安く手にはいると思う。

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 熊本地震で最も被害を受けたのは、フィギュアだった。アプローズ社製限定版ダース・ベイダーのヘルメットが紛失するなど大小様々な被害があったが、痛恨の極みはビートルズのフィギュアが大破したことである。ポールのマイクは折れ、ヴァイオリン・ベースのストラップは切れてしまった。リンゴのドラム・スティックも折れ、シンバルも1個行方不明。
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 あまりプレミアがつかないスターウォーズのベーシックフィギュアだが、エラーモノは少しプレミアがつく。エピソード5『帝国の逆襲』で、炭素冷凍されたハン・ソロのフィギュアである。これはフィギュア本体にエラーがあったわけではなく、台紙の表記に間違いがあり、後に修正されたというエラー。初期ロットの表記は「HAN SOLO IN CARBONITE with CARBONITE FREEZING CHAMBER」(右)だったが、この「CARBONITE FREEZING CHAMBER」は冷凍装置自体を指すため、2ndロットから「HAN SOLO IN CABONITE BLOCK」(左)に変更された。米アマゾンのマーケットプレイスみると$16.75で出品されているので、たいしたプレミアではない
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 DVD持ってるのにテレビで放送があるとつい視てしまう『スターウォーズ』。そしてそのたびにフィギュアを引っ張り出す。
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