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昭和初期の旅行案内 [モノ教材(紙モノ)]

 世界史の教科書のいちばん最初の特集「世界史の扉」は各社とも工夫をこらしており、興味深い特集も多いのですが、東書の「暦」と「地図」、帝国の「旅行」、それにこれらとも相通じる「時間と空間」をテーマにした山川特集などは、いずれも面白いテーマです。『100問100答 世界の歴史・ヨーロッパ』(河出書房新社)にのっている「シンデレラはどうやって12時を知ったのか」という話は、「時間」を扱う際に良いイントロダクションになることでしょう。元ネタになった角山栄先生の「シンデレラの時計」という文は、かつて中学校(2年生)の国語の教科書に載っていました。「世界史の扉」というと、『社会科授業力の開発~中学校・高等学校編』(明治図書)には、「『創られた伝統』とナショナルアイデンティティ」という「世界史の扉」で扱った授業が紹介されていますが、「世界史の扉」で扱うには少し難解な気がします。具体的な「モノ」をテーマにしたほうが生徒には親しみやすいのではないでしょうか。

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 ウチで使っている帝国『新詳世界史B』の「世界史のとびら」は「旅行の歴史」です。このページに写真が載っている「朝鮮総督府が発行した朝鮮半島のガイドブック」の実物です。Yahoo!オークションで1000円でした。ガイドブックというより、広げると1枚の広い地図になるパンフレットです。教科書に載っているのは昭和4年版で、右側は昭和7年版。「東京丸の内ビルヂィング一階・満鉄・東京鮮満案内所」のスタンプが押してあります。

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 その満鉄鮮満案内所が発行(編集は満鉄東京支社庶務課)した「鮮満支旅行手引書」と「旅順」の旅行案内。それぞれ昭和5年、昭和6年の発行です。当時の旅行運賃の他、「内地と異なる事情」の解説がなかなか興味深いです。



時計の社会史 (中公新書 (715))

時計の社会史 (中公新書 (715))

  • 作者: 角山 栄
  • 出版社/メーカー: 中央公論社
  • 発売日: 1984/01
  • メディア: 新書
時間革命

時間革命

  • 作者: 角山 栄
  • 出版社/メーカー: 新書館
  • 発売日: 1998/11
  • メディア: 単行本
シンデレラの時計―マイペースのすすめ (平凡社ライブラリー―offシリーズ (457))

シンデレラの時計―マイペースのすすめ (平凡社ライブラリー―offシリーズ (457))

  • 作者: 角山 栄
  • 出版社/メーカー: 平凡社
  • 発売日: 2003/01
  • メディア: 単行本
シンデレラの時計―人びとの暮らしと時間 (ポプラ・ノンフィクションBOOKS)

シンデレラの時計―人びとの暮らしと時間 (ポプラ・ノンフィクションBOOKS)

  • 作者: 角山 栄
  • 出版社/メーカー: ポプラ社
  • 発売日: 1996/04
  • メディア: 単行本


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朝鮮総督府発行の絵はがき [モノ教材(紙モノ)]

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 朝鮮総督府発行の絵はがき。図柄は慶州の仏国寺です。Yahoo!オークションで480円でした。裏には「輝く日本大博覧会 朝鮮館 11.5.11」というスタンプが押してあります。数字はおそらく日付でしょう。

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ベラスケス「白い服のマルガリータ」 [モノ教材(紙モノ)]

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 帝国書院の世界史資料集『タペストリー』の「17・18世紀の文化」のページには、ベラスケスの代表作「官女たち(宮廷の侍女たち)」が掲載されています。
 この絵は鏡に映っているスペイン国王フェリペ4世夫妻の肖像を描いているときに、王女マルガリータ(当時5歳くらい)がはいってきてだだをこねているという様子を描いたものです。しかし、話としてはマルガリータ王女の肖像画を描いているときに退屈した彼女がむずがっているという方が面白いでしょう。私も「定説ではないが」ということでマルガリータモデル説を授業では話しています。そこで使うのが、この「白い服のマルガリータ」。大きさは 46 x 61 cm。なだめすかして完成したのがこの絵だよ、というワケです。

 これを使えば当時画家がおかれていた立場=単なる職人という点を説明できます。ベラスケスが弱冠二十四歳で宮廷画家となったとき、彼の月給は20ドゥカート。理髪師の月給と同じだったそうです。

 「官女たち」はスペインにありますが、「白い服のマルガリータ」はウィーンにあります。ウィーンにはベラスケスがマルガリータを描いた「バラ色の服」(2~3歳)、「青い服」(8歳くらい)の合計三枚のマルガリータの絵があります。マルガリータは神聖ローマ皇帝レオポルド1世妃としてスペイン=ハプスブルク家からオーストリア=ハプスブルク家へ輿入れすることになっていたからで、3枚の絵はお見合写真のかわりということです。今でこそ絵も写真もアートなのですが、当時は実用的な側面の方が強かったのでしょう。イングランド王ヘンリ8世は、4番目の妃アン・オブ・クレーヴズの肖像画(ホルバインが描いた)が実物とあまりに違っていたため、初めて彼女を見たとき激怒したというエピソードが残っています。

 主権国家体制のもと、ハプスブルク家はスペイン系とオーストリア系に分かれますが、婚姻を通じて深く結びついていたようです。マルガリータは15歳でレオポルド1世のもとへ嫁ぎ、仲むつまじかったそうですが、二人の間に生まれた子は一人をのぞいていずれも夭折しています。マルガリータ自身も21歳のときに気管支炎が原因で痰がのどに詰まり亡くなっています。

 この絵のベラスケスは、胸にサンチャゴ騎士団の紋章である赤い十字が描かれています。ベラスケスが同騎士団の団員となるのはこの絵が描かれた1656年から3年も後なので、後から書き加えられたのは確かです。バロック時代になると、それまでの「絵描き」は「アーティスト」としてその社会的地位は大きく向上したと言えるでしょう。

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ドラクロワ「ポワティエの戦い」 [モノ教材(紙モノ)]

 百年戦争中に行われたポワティエの戦い(1356年)は、イングランドのエドワード黒太子がフランス軍を大いに破り、フランス国王ジャン2世を捕虜としたことで有名です。

 この戦いを描いた絵がルーヴル美術館にあります。作者はウジェーヌ=ドラクロワ。世界史の教科書にはロマン派の画家として、「民衆を率いる自由の女神」の作者として登場する人物です。

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 この絵はコールドプレイのミニアルバム『プロスペクツ・マーチ』のジャケットに使われています。このアルバムの前に出された『美しき生命』のジャケットは「民衆を率いる自由の女神」でした。絵の中央に見える人物がフランス国王のジャン2世。まさに絶体絶命の窮地に陥っている緊張感が伝わってくる作品です。

 この作品のポスター(部分)を買いました。大きさは41×61センチ。

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 これまでポスターは1枚ごとにフレームに入れてましたが、大きなものになるとフレームも結構重くなり、教室までの持ち運びに不便を感じていました。そこでポスターファイルなるものを楽天にあるセレッサというショップで買ってみましたが、予想以上にいい感じでした。B2サイズのクリアーファイルと思ってもらうといいと思います。値段は4179円で、送料込み。これより若干安い店もありますが、このセレッサというショップは送料込みの値段なので、買うならこちらでしょう。クリアーポケットが10枚ついていて、20枚まで収納できます。

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満鉄の株券 [モノ教材(紙モノ)]

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南満州鉄道の株券。いずれも10株券で、額面は500円。Yahoo!のオークションで上は2000円、下は2102円でした。
 上の券に印刷されている総裁名は仙石貢(任1929年8月~1931年6月)。裏には、「家督相続」による名前の変更などがされています。最後の日付は昭和16年4月23日となっており、太平洋戦争が始まった年です。また下の券に印刷されている総裁は大村卓一 (任1939年3月~1943年7月)で、昭和15年の発行です。


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 下の株券の下部に描かれている機関車の絵。「あじあ号」(パシナ形)だと思ったのですが、パシイ形のようです。あじあ号が走っていたのは、帝国書院の『タペストリー』(六訂版では231㌻)にあるように大連からハルピンまででした。このうち新京- ハルピン間は軌道が脆弱なため、軸重の大きいパシナ形機関車は使用できなかったため、代わりに用いられたのがパシイ形機関車です(パシナはパシイより20トン近く重い)。『タペストリー』の「よみとき」で、あじあ号の平均時速を求めよう、という問題がありますが、大連ーハルピン間ではなく、新京ーハルピン間となっているのは、このためかもしれません。大連 - 新京間701kmは所要8時間30分で表定速度(停止している時間も含んだ所要時間)は82.5km、大連 - ハルピン間943.3kmは12時間30分で表定速度は75.5kmです。

 パシイ形機関車は日中戦争後、中華民国に引渡され、中華人民共和国成立後も「勝利」という名称で使用されました。


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昭和18年7月27日の朝日新聞 [モノ教材(紙モノ)]

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一面は中国戦線における戦果についての大本営発表と、ムッソリーニの辞職。Yahoo!オークションで490円でした。ムッソリーニの後任バドリオについて、「伊軍の至宝」と紹介してあります。バドリオはイタリアがフランスの支援を受けたエチオピアに敗れたアドワの闘いも従軍しており、就任当時は73歳の高齢。バドリオの孫はベトナムのバオ=ダイ(阮朝最後の皇帝で、第二次大戦後フランスの傀儡政権ベトナム国の元首となった)の娘と結婚したそうです。

 このあとムッソリーニは逮捕監禁されますが、ヒトラーが派遣した特殊部隊によって救出されます


 浜島書店の『新詳世界史図説』に掲載されている、奉天事件(満州某重大事件)を報じる朝日新聞の号外がYahoo!のオークションに出品され1万2650円まで上がりました(開始価格は100円)[http://page5.auctions.yahoo.co.jp/jp/auction/e84383860]。写真は『新詳』掲載の写真と同じですが、見出しやレイアウトはかなり違うような気もしますね。
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軍票(軍用手票) [モノ教材(紙モノ)]

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 戦時中に日本軍が発行した軍票(軍用手表)です。Yahoo!オークションで1枚2~300円くらいでしたが、和気清麻呂の拾圓札に「軍用手票」と加刷されたものは20円でした。
 Wikipediaによれば「軍用手票(ぐんようしゅひょう)とは、戦争時において占領地もしくは勢力下にて軍隊が現地からの物資調達及びその他の支払いのために発行される擬似紙幣である。略して「軍票(ぐんぴょう)」とも呼ばれていることが一般的である。正確には領収書であり、最終的には、その軍隊が所属する政府によって軍票所持者に対し債務支払いを行う必要があるが、敗戦国の場合、支払能力がないため反故にされる場合もある。また第二次世界大戦の敗戦国である日本の場合、かつて戦時国際法上、個人に対する戦争被害を敗戦国が補償する義務がなく、また連合国側が軍票の支払い義務を免除したため、後に国際問題になったことがある。」というもの。私が軍票の存在を最初に知ったのは、ゴルゴ13の中に出てきた「ブラジルの勝ち組に紙くず同然の軍票を売りつけて大もうけした」というセリフでした。

 私が持っているものほとんどは、和気清麻呂の拾圓札(中国で用いられたもので、裏には「偽造した者は厳罰に処す」という意味の中国語が赤字で加刷されています)をのぞいてほとんどが大東亜戦争軍票です。そのうちデザイン的に面白いのは、額面が100ルピアのもの。表がガルーダに乗ったヴィシュヌ神、裏はワヤン人形と、いかにもインドネシアというデザインです。この100ルピアは、 日本占領下の東南アジアで事実上の中央銀行として活動した南方開発金庫が発行したもので、厳密には軍票ではなく紙幣と言えるでしょう。


日本軍政下のアジア―「大東亜共栄圏」と軍票 (岩波新書)

日本軍政下のアジア―「大東亜共栄圏」と軍票 (岩波新書)

  • 作者: 小林 英夫
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 1993/11
  • メディア: -



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朝鮮総督府の絵はがき [モノ教材(紙モノ)]

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 朝鮮総督府の絵はがき。発行は朝鮮総督府。Yahoo!のオークションで300円でした。


 午前中はチャンピオンズリーグU-18、午後は東稜高校で、東稜&大分県立佐伯豊南高校と練習試合でした。Cリーグは21日に雷雨のため途中中止となった第二高校との再戦で、2-2の引き分け。これでリーグ戦は1勝1敗3分。残り2試合を1敗におさえれば、2部に残留できるでしょう。これで今年のサッカー部の活動も終わりました。
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昭和18年9月15日の毎日新聞(夕刊) [モノ教材(紙モノ)]

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 一面は「ムッソリーニ氏劇的救出の真相」。オットー・スコルツェニー指揮によるナチス親衛隊の特殊部隊による、ムッソリーニ救出劇の顛末。Yahoo!のオークションで1000円でした。完全な状態ではなかったので、ちょっと後悔。
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『主婦の友』昭和19年2月号 [モノ教材(紙モノ)]

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 Yahoo!のオークションで310円でした。
 昭和19年は1944年。戦争末期で、この年の6月には連合軍がノルマンディーに上陸しました。本の内容は、女性向け雑誌とは思えないほど戦時色一色です。
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 裏表紙は「防空必勝の知恵~敵の空襲判断と待避(防空総司令部指導)」、その他記事には「空襲を受けたらどうするか」「自由印度仮政府婦人大臣と中島南方軍報道部長の対談」「温かい戦時栄養食の作り方十六種」「ぼろ布利用の防空兜の作り方」「古着更正子供の傍観下着五種の作り方」「徴用家庭の生活設計」「防空と生活整理」「小児肺炎の予防と手当」「婦人防寒服と子供防空服の作り方」など。
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