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没薬 [モノ教材(その他)]

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 帝国書院の教科書『新詳世界史B』の33ページに載っている地図「古代のインド洋における交易路と交易品」に出ている交易品の一つがこの没薬(もつやく)。ヘロドトスの『歴史』に書かれている古代エジプトのミイラ製造法には、「すりつぶした純粋な没薬と肉桂および乳香以外の香料を腹腔に詰め、縫い合わす。」とあります(乳香はなぜ使われないのでしょうか?)。ミイラの語源はこのミルラだそうです。

 没薬は、「ミルラノキ」属の樹木から分泌される樹脂を固めたもので、 ミルラとも呼ばます。昔から有名な香料の一つです。

①ギリシア神話
 美少年アドニスの母であるキプロスの王女ミュラが変身させられた姿がミルラノキで、その流す涙が没薬である。

②新約聖書
 東方の三博士がイエス・キリストに捧げた3つの贈り物は、乳香、黄金、そして没薬であった。またイエスを埋葬するとき遺体とともに入れられた香料にも没薬がいれられた。




 





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征露丸(その2) [モノ教材(その他)]

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 以前ブリキ缶の征露丸を見つけましたが[http://zep.blog.so-net.ne.jp/2008-05-26]、今回見つけたのは紙製ケース。めずらしいことに未開封のものですが、表の商品名は「征服丸」で、裏には「征露丸」とあります。Yahoo!のオークションで1000円でした。箱には「改名理由」が書いてあり「大審院判決:征露の文字は国際の通義に反す 大正十五年六月廿八日決定」ということです。定価は1円で、大阪にあった帝国戦友共済会という団体が発売しています。箱には「本団員に限り販売を許可」と書いてありますが、真偽のほどは定かではありません。
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 大審院が下した「征露丸」の名称に関する判決(裁判所のホームページより) ※2ページに記述があります。
 http://www.courts.go.jp/hanrei/pdf/59B0A51BBE01C99C49256A76002F89EF.pdf

 奈良県の日本医薬品製造株式会社は、今でも「征露丸」の名前で販売しています。


 前回のジョージアポイントプログラムは、ニンテンドーDSを狙ったのですが、120ポイント近く費やしたにもかかわらず、すべてハズれでした。今回は5ポイントで応募できるSONYのウォークマンを狙い、18回目で当選でした。やはり、短時間に大量に応募するのがいいようです。

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四書の和本 [モノ教材(その他)]

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 『論語』3冊と『大学』『中庸』各1冊の計5冊で2800円でした。

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奥付にある「河内屋儀輔」という発行者名から判断すると、1830~40年代に大阪で発行されたもののようです。木版印刷が美しいことには驚かされます。


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教材として使うならば、朱熹の名が確認できるうえ、漢文の授業で生徒にもおなじみの『論語』がよいと思います。

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寺子屋などで何人もの子どもたちがこれを手本に文字を書いていたのでしょう、表紙はぼろぼろで補修したあともあります。落書きも面白い。



最近は論語が静かなブームだとか。
http://news.www.infoseek.co.jp/entertainment/story/20091018jcast2009251505/


明日は菊池高校で開催される熊本県の地歴・公民科研究会に行ってきます。今年の夏に大分で発表した「実物教材」をもう一度(内容は少し手直ししていますが)発表することになっています。




こども論語塾―親子で楽しむ

こども論語塾―親子で楽しむ

  • 作者: 安岡 定子
  • 出版社/メーカー: 明治書院
  • 発売日: 2008/02
  • メディア: 大型本



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昔の歴史の教科書 [モノ教材(その他)]

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 Yahoo!のオークションに昔の歴史の教科書がセットで出ていたので、買ってみました。全部で1800円。セットの内容は以下の通りです。

 ・八代國治著『新軆日本歴史』(冨山房) 大正12年1月27日訂正再版発行
 ・下村三四吉編纂『女學校用 本邦歴史 上級用』(目黒書店・成美堂合梓)
    大正5年12月25日四版発行
 ・沼田賴輔篇『訂正 中等日本歴史 巻下』(明治書院) 
    明治39年2月17日十二版発行
 ・藤田明著『改訂 中等日本歴史 上巻』(寶文館)
    明治45年1月15日訂正四版発行
 ・富士德治郎著『女子 日本史教科書 訂正下巻』(目黒書店)
    大正5年8月20日訂正四版発行
 ・小川銀次郎編『女子 新定東洋史』(六盟館) 大正5年2月5日訂正発行
 ・箕作元八編纂・大類伸補訂『女子教育 西洋史教科書』(東京開成館)
    大正11年1月14日訂正九版発行
 ・棚橋一郎『万国大年表』(三省堂) 明治34年5月20日九版発行

 『万国大年表』以外は、文部省検定済教科書。『東洋史』は和綴じ本。女学校用の教科書には、「ナポレオン1世の母をレチチヤといふ。美にして賢なり。最も精力に富み、難局に当たりて屈せず....」など、良妻賢母のモデル的な人物が紹介されています。『西洋史』の始まりは、古代オリエントになっています。東洋史の多くは中国史ですが、インドについても記述があり、アクバルの墓石の写真なども載っています。西洋史・東洋史ともに、現在高校で使用されている世界史の教科書と比べて、解釈が全く異なるという点はなく、かなり高度な内容だと感じます。


 一昨日から課外が始まりました。去年つくった「世界史虎の巻」ですが、この春卒業したKさんがたくさんの面白いアイディアを出してくれて、かなり内容も充実しました。つくった最初は、年号暗記だけでしたが、現在ではかなり役立つものになったと思います。内容の半分以上は、3月まで勤務していた学校の卒業生諸君が、後輩のために提供してくれたアイディアでつくったものなので、前の学校の生徒諸君にもぜひあげたいのですが....
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サハラ砂漠の岩塩 [モノ教材(その他)]

センター試験で出題された、サハラの塩金貿易貿易がらみの問題です。


 次の文中の空欄( ア )と( イ )に入れる語の組合せとして正しいものを,以下の①~④のうちから一つ選べ。
  8世紀ころから栄えた( ア )では,イスラーム交易圏の拡大に伴い,西アフリカの( イ )とサハラ砂漠の塩(岩塩)との交易が盛んになった。
  ① ア-ガーナ王国   イ-金
  ② ア-ガーナ王国   イ-木 材
  ③ ア-パルティア王国   イ-金
  ④ ア-パルティア王国   イ-木 材
(2008年年度 センター試験世界史A 第2問B)

 かつて遊牧民の宿営地であったトンブクトゥは,( 5 )王国やソンガイ王国の時代には,岩塩と金との交易で繁栄を極めた。ここにはイスラム諸学の学者が招かれ,宗教・学芸都市としてもその名は広く知られた。市の南西部にある(6)ジンガレイベル=モスクは,この都市の象徴となっている(次図参照)。このモスクの基礎部分は14世紀初めに築かれたが,その後,大幅に改築された。16世紀末に,この都市は干魃や洪水,疫病などの災厄に見舞われ,またサード朝モロッコ軍の攻撃を受け,荒廃した。(7)現存する建造物は,19世紀から20世紀にかけて再建されたと言われる。
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問5 空欄 (5) に入れる国の名として正しいものを,次の①~④のうちから一つ選べ。
 ① モノモタパ ② クシュ ③ アクスム ④ マ リ
問6 次の地図中に記されたa~dのうち,下線部(6)の遺跡がある都市の位置を示す記号として正しいものを,以下の①~④のうちから一つ選べ。
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① a   ② b   ③ c   ④ d

(2003年 センター試験世界史B 追試験 第2問B)






 塩金貿易で栄えたマリ王国のマンサ=ムーサ王(在位1312~37年)は、メッカ巡礼の際に金を湯水のごとく使ったため、カイロの金相場が大きく下落したというのは有名な話。センター試験でも「マリ国王マンサ=ムーサ(在位1312~37年)のメッカ巡礼はその豪華さでヨーロッパにも知られ,「カタルーニャ図」と呼ばれる世界地図にも記載された。」という文章がリード文にありました。(2001年度 世界史A追試験 第3問A)



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 アフリカのサハラ砂漠にあるマリ共和国のタウデニにある岩塩鉱床で採掘された岩塩です。アフリカの塩金貿易で使う教材です。「マリ共和国原産」というのが使えますが、浜島書店の資料集に写真が掲載されてるように、ここの岩塩は現在も板状で取引されています。重さはちょうど1キロ。大きさはボールペンと比べてみてください。

 Yahoo!のオークションでは、岩塩が数多く出品されていますが、その多くはヒマラヤ(うすいピンク色をしたものが多い)、そしてモンゴルやカスピ海など。サハラの塩金貿易の話をするときに、ヒマラヤの岩塩を持って行ってもなぁ.....ということでここは少々割高でもサハラ砂漠産の岩塩を手に入れたいところ。ということで見つけた購入先は、アフリカの雑貨や民芸品を扱っているお店「アザライ」[http://www.azalai-japon.com/]。
「アザライ」という名前の由来がお店のホームページに紹介されていますが、
[http://www.azalai-japon.com/lexique/a.html#azalai]
素晴らしいネーミングだと思います。このお店の店長さんは自らアフリカをまわって仕入れをなさっているということですが、質問や問い合わせにも丁寧に応じていただき、たいへんありがたいことでした。

 この 「アザライ」では、サハラの岩塩を300グラム単位で販売していましたので、「もう少し大きいのはないか」と問い合わせたところ、「現在手元にある所有する最大の岩塩は、重さが35~38kg、大きさは100~120×50~60×3~5㎝のもので、タウデニの岩塩鉱から切り出してラクダの背でトンブクトゥまで運ばれてきたままのものです。(食品ですので汚れを削り落としたりして多少小さくなっていますが)」とのこと。いくらなんでもこの大きさでは教室に持って行けません。おまけに値段は8.5万円+送料(3000~4000円くらい)!実は8.5万円というのもかなり割引の価格なんですが、それでもこの値段。ということで、1キロ分を削って譲っていただきました。値段は300グラム800円が現在1割引で720円、で100グラムあたり240円ということで2400円(プラス送料)でした。

 それにしても、40キロ近い重さの岩塩をアフリカからそのまま日本に持ってきたということに驚きました。

 お店のホームページには、サハラの岩塩について詳しく解説されています。
[http://www.azalai-japon.com/aliment/sel_taoudenni.html]

 購入前に「塩なので大気中の湿気を吸います。密閉した容器:たとえば丈夫なビニール袋などに入れておかないと最悪の場合表面から少しづつ溶け出してしまいます」というアドバイスをもらっていたので、 「Ziplocにいれて回覧させたい」と伝えたら、ラップで包装した上、わざわざZiplocに入れてお店のシールを貼って送っていただきました。

塩一般については、JTが運営している「たばこと塩の博物館」が詳しいです。
[http://www.jti.co.jp/Culture/museum/sio/index.html]

 


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コークス [モノ教材(その他)]

 今年赴任した学校で使っている教科書、帝国書院の『新詳世界史B』には「木炭から石炭へ」という興味深い記述があります。イギリスでは当初製鉄に木炭を使用していたこともあり「森林の枯渇」が発生したが、石炭では良質の鉄ができない。そこで石炭を加工したコークスを用いた製鉄法をダービーが開発したということです。

 製鉄になぜ木炭が必要なのかというと、高炉に入れた鉄鉱石を溶かすためです。また石炭が製鉄に不向きな理由は、石炭に含まれる硫黄分がつくられる鉄に含まれると質の低下をもたらし、同じく石炭中のコールタールやピッチは高炉の高温燃焼を妨げるからです。

 コークスとは石炭を蒸し焼きにしたもので、蒸し焼きにすることで石炭から硫黄、コールタール、ピッチなどの成分が抜けていきます。コークスは燃焼時の発熱量が高く、高温を得ることができるため、鉄鉱石の融解には最適だったのです。また高炉の中でコークスはカーボンを発生しながら燃焼するのですが、発生したカーボンは、酸化した鉄鉱石の酸素を吸着する還元材として作用し、鉄の酸化を防ぎ強い鉄を作ることができるわけです。イギリスには石炭が豊富に存在したことも、有利に作用しました。河出から出ていた「生活の世界歴史」の中で最も面白い『産業革命と民衆』には、石炭が果たした役割が詳しく述べられています。

コークスについて(関西熱化学株式会社)http://www.tkcc.co.jp/business/coke1.html

コークス資料館(関西熱化学株式会社)http://www.coke-museum.jp/index.html

 楽天市場でコークスが売っていたので買ってみました。5キロで2,531 円(送料込)。私以外にもコレを買った方がいましたが、やはり同業者さんのようです(笑)。Ziplocに入れて回覧させると便利です。

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エジソンの蝋管レコード [モノ教材(その他)]

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 トーマス・エジソンが発明した蓄音機の蝋管(ろうかん)レコード。これは表面を削って再利用可能らしいです。1980年代に、ロウ管をレーザーを使って再生する技術が北海道大学で開発されたというニュースがありました。1900年代初頭に北海道を訪れたポーランド人の文化人類学者が、エジソンの蓄音機を使ってアイヌの言語などを録音していたそうで、それが発見されたものの損傷が激しく、再生する研究が行われたとのこと[http://www.rcast.u-tokyo.ac.jp/ja/research/profiles/005/2.html]。
 このポーランド人文化人類学者、ブロニスワフ・ピウスツキという名前[http://src-h.slav.hokudai.ac.jp/coe21/publish/no5/inoue.pdf]。ポーランド独立の父にして独裁者のユゼフ・ピウスツキの兄にあたります(山川の『世界史用語集』では頻度⑥)。ユゼフも兄同様、日本とは少なからぬ因縁の持ち主のようです。


 今年はソフトテニス部の顧問です。日曜日に熊本市の南部総合スポーツセンターで国体予選があったのですが、隣接する弓道場では高校弓道の市内大会が開催されていました。たまたまウチの学校の試合の合間に前任の熊本高校の試合があっていて、世界史係をやってくれていた生徒の射を見ることができました。

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辮髪(弁髪)つきチャイナ帽子 [モノ教材(その他)]

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 中国雑貨を販売してい老維新(ローイシン)という店で、1コ630円でした(送料は600円)[http://shop.yumetenpo.jp/goods/d/rouishin.com/g/408008/index.shtml]。辮髪がついているのがイイですね。

 東京書籍の教科書『世界史B』には、「本部と藩部からなるこの清朝の大領域が、今日の『中国』という地域名称と重なり、また清朝の風俗や文化が、『中国人』のイメージのもととなった。」とありますが、この満州人の風俗である辮髪も中国人のイメージとなっているように思います。昔テレビや映画でみかけた中国の妖怪キョンシーも、このような帽子をかぶっていたような......辮髪は満州人のみならず、契丹など北方民族の多くに見られたスタイルのようです。キン肉マンに登場するキャラクター、ラーメンマンのスタイルといえば、40歳代前後の人にはわかるスタイルでしょう。熊本で知らない人はいない、味千ラーメンのキャラクターにみられる「双髷(そうきょく:「ストリートファオターⅡ」の春麗のヘアスタイル、フランス語でシニヨンともよばれる)とチャイナドレス」という中国人女性の一般的なイメージも、満州人の風俗です。チャイナドレスは「旗袍(きほう)」とよばれることからわかるとおり、八旗を構成する旗人の衣服が起源です。Wikipediaには、「日本手話の「中国」はチャイナドレスのデザインを体に描くことから生じている。この民族衣装がいかに印象的であるかを示すひとつの証拠とも言える。」という記述があります。

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イコン [モノ教材(その他)]

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 sekaimonで落札したイコン。大きさは約21×26センチ。厚さ約1センチの木にプリントされ、ラミネート加工されています。落札価格はUS14.99ドル(1,611円)で、米国内配送料:US7.70ドル(827円)、sekaimon手数料 :US2.24ドル(240円)が加算され、1次決済合計金額はUS24.93ドル(2,680円)。これにアメリカから自宅までの国際配送料が2,297円。約5千円という予想外に高い買い物になってしまいました。

 このイコンは「カザンの聖母」とよばれるもので、ロシアで最も有名なイコンの一つ。
  「Our Lady of Kazan」 wikipedia [http://en.wikipedia.org/wiki/Our_Lady_of_Kazan]
  「Our Lady of Kazan」 OrthodoxWiki [http://orthodoxwiki.org/Our_Lady_of_Kazan]

マニ車 [モノ教材(その他)]

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 マニ車とは、チベット仏教で使われる仏具。基本部分は円筒形で、筒の内部にはロール状の経文が納められています。チベット仏教の場合はマニ車を右回り(時計回り)に回すと、回転させた数だけお経を唱えるのと同じ功徳があるとされています。チベットでは、生活に密着した宗教用具のようです。写真のものは手に持って回すタイプですが、壁掛けタイプや卓上に置いて使うものなど、タイプは様々。写真のマニ車は、右側がチベットで実際に使われていたもの、左側は新品で1500円で購入したもの。どちらも、筒の表面にはマントラが刻まれています。左側の小さなマニ車(約15センチ)は、水牛の骨でできているというふれこみでしたが、筒の部分はプラスチックみたいな感触。

 「ダライ・ラマ法王日本代表部事務所」のマニ車に関するページ [http://www.tibethouse.jp/culture/mani.html]
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