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T型フォード [モノ教材(模型)]

  1920年代のアメリカ合衆国では、新聞や雑誌の発行部数が急速にのびたが、その背景には大量生産・大量消費時代の到来があった。この時代に導入された代表的な大量生産方式の名称を記せ。(2004年 東京大 第3問)

 20世紀前半のアメリカ合衆国の状況について述べた文として波線部の正しいものを,次の①~④のうちから一つ選べ。
① クルップ社製のT型車が,流れ作業方式によって大量生産されるようになった。
② チャップリンは,1936年に映画『モダン=タイムス』で,機械に振り回される労働者の仕事ぶりを描き,大量生産社会を風刺した。
③ 1929年に大統領に就任したフランクリン=ローズヴェルトは,好景気の続くアメリカ経済を「永遠の繁栄」と礼賛した。
④ 耐久消費財の大量生産が始まり,1920年代には家庭にテレビが普及した。
                    (1999年度 本試験 世界史A 第4問B )


デル・プラド・ジャパン社 「週間カー・コレクション」No.61 T型フォード

 1920年代におけるアメリカ合衆国の「永遠の繁栄」を象徴するのがT型フォード。1908年に誕生したT型フォードは、1927年までに1,500万7,033台が生産されました。開発者のヘンリー・フォードは、アイルランド系移民の子孫。デトロイトのエジソン電気会社に工員として勤めていた彼は、自動車の開発に成功しエジソン自身からおおいにたたえられたといいます。

T型フォード[http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%BC%E3%83%89%E3%83%BB%E3%83%A2%E3%83%87%E3%83%ABT] ヘンリー・フォード[http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%98%E3%83%B3%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%BB%E3%83%95%E3%82%A9%E3%83%BC%E3%83%89] フォード自動車会社 [http://www.thehenryford.org/]

 T型フォードが世界史のセンター試験にまで出題される理由は、その性能もさることながら、生産工程の合理化による大量生産とそれにともなう大量消費時代の到来を象徴する製品だからです。 ベルトコンベアによる流れ作業方式の採用です。 1台のT型を生産するのに必要な工程は7882項目ですが、それらを「力のある工員」がすべき949項目、「普通の体力を持つ工員」だけで十分な3338項目、「女性工員」で可能な残りの項目に分類し、それぞれの工程に適した人材の配置を行いました。このライン生産の導入により、1908年の製造開始当初は1台当たり14時間を要したシャーシの生産は、1913年からのベルトコンベア化とその後の生産工程の改良により、1914年4月には1台当たり1時間33分にまで短縮されます。1923年には年間生産台数181万7891台を記録し、価格も当初の850ドルから260ドルまで下げられました。 大衆車として20世紀を代表する車であることは間違いありません。


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