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『チャップリンの独裁者』(チャールズ・チャップリン監督、1940年、アメリカ) [歴史映画]


 前回がヒトラーのフィギュアだったので、この作品を取り上げます。これまたパブリック・ドメインのDVD。

【映画について】
 喜劇王チャップリンの代表作の一つ。1940年という第二次世界大戦が始まってまもない年に公開された作品で、アドルフ・ヒトラーを風刺しています。ヒトラーを風刺したヒンケルと、彼が迫害するユダヤ人の床屋をチャップリンが一人二役演じている映画です。

【ストーリー】
 キネ旬報DB[http://www.walkerplus.com/movie/kinejun/index.cgi?ctl=each&id=5820]

【見所その他】
 喜劇王の面目躍如なのが、床屋として従軍した戦争の部分。手榴弾を投げようとして袖口から服の中に入ってしまうわ、不発弾が自分の方を狙ってくるわ、霧の中を行軍中敵軍のど真ん中に出てしまうわ.....。一方独裁者ヒンケルとしては、ヒトラーそっくりに演説をするところがいい感じです(しかも似非ドイツ語)。ここはぜひ何かの映像を使って、実際のヒトラーの演説を見せた後でチャップリンの演技を見せたいところ。
 チャールズ=チャップリンはミュージック・ホールの歌手を父に、寄席の歌手を母にロンドンで生まれました。彼が5歳の時父が亡くなり、母は貧窮の中、酒乱から発狂したため、彼は幼い頃から街頭で踊ってわずかな投げ銭を得ていたといいます。のち孤児院学校に送られましたが兄とともに脱走し、やがて旅回りの一座に加えてもらいました。21歳のとき、この一座とともにアメリカに渡り、活動写真から映画に出演して一躍有名になるわけです。主役に抜擢されて様々な作品に登場、やがて仲間4人と会社をつくって映画づくりにかかわり、脚本書きや監督も兼ねるようになりました。この『チャップリンの独裁者』の後、戦後の1947年には『チャップリンの殺人狂時代』、そして52年には人の世の悲しみをうたった『ライムライト』を制作しました、この頃、アメリカ上院の非米活動調査委員会によって共産主義者のシンパとの疑いをかけられます。英国に逃れた彼はそのまま国外追放処分となりました。その後72年にアメリカは彼を迎えてアカデミー特別賞を贈り、イギリスは75年に「サー」の称号を授与しましたが、その2年後、スイスのローザンヌで没しました。私が小学生の頃(調べたら昭和53年:1978年でした)には、身代金目的でチャップリンの遺体が盗まれたという事件もありました。その後犯人は逮捕され、遺体も無事に回収され、現在は盗掘されないように厳重に埋葬されているようです。〈週刊朝日百科『世界の歴史123』朝日新聞社〉

 

独裁者

独裁者

  • 出版社/メーカー: ファーストトレーディング
  • 発売日: 2006/12/14
  • メディア: DVD


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