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教材用ビール [モノ教材(その他)]

 ビールが古代エジプトでピラミッドの時代からつくられていたというのは有名な話ですが、この古代エジプトビールが再現され、販売されています。地ビール醸造で実績をもつ黄桜酒造が製品化したビール「ホワイトナイル」で、京都大学と早稲田大学が共同開発したものです。早稲田大学の吉村作治氏が製法を再現、これに古代エジプトで醸造に使われていた「エンマー小麦」の種子を京都大学農学研究科栽培植物起源学研究室が提供し、できあがったビールです(現在販売中のビールは、まだエンマー小麦ではなく、エンマー小麦近縁のデュラム小麦が使われているらしい)。私はこのニュースをNHKラジオの「ラジオ夕刊」で聴いて以来、飲みたくて飲みたくてたまらなかったのですが早稲田大学や京都大学の生協をはじめ一部でしか売っておらず、通販も行っていないということで、泣く泣くあきらめておりました。ところが先日、卒業生で京大生のN君がはるばる京都からもってきてくれました。教材としては未開封のほうがいいかもしれませんが、ぜひ賞味させていただきます。空ビンはもちろん教材に。
  ・黄桜酒造 http://www.kizakura.co.jp/news/w_nile.htm
  ・京都大学生協 http://www.s-coop.net/goods/whitenile/index.htm
  ・京都大学 http://www.kyoto-u.ac.jp/notice/05_news/documents/0604410_11.htm

 ビールの社会系教科で教材として使用する例はけっこうあります(大阪府社会科研究会 [http://oh-syaken.com/x/modules/myalbum/viewcat.php?cid=81])。もっとも、以前「日露戦争」の項目で書いたように、いわゆる「東郷ビール」という話は注意が必要です(「東郷ビール」なんてありません[http://www.d7.dion.ne.jp/~jussih/amiraali/epavarma.htm]、「東郷ビール」という伝説[http://suomi.racco.mikeneko.jp/Elama/togo-j.html]など)。製造元が倒産したため一時入手できなかった東郷ビールですが、現在オランダのメーカーが日本向けにつくっているようです。ちなみにこのメーカーは日本向けに「明治維新ビール」なんていう製品も売り出しているようです。
 タージ・マハル・ビール「TAJ」は、以前熊本市の銀座通りにあったインド料理店「ナーナック」( 現在は移転して「スター・オブ・インディア」という店名になっている)で購入したものです。ただし、インド製ではなくイギリス製。


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plot

東郷ビールの話、この記事を読むまでホントだと思ってました。ありがとうございます。
それにしても「日本人は欧米人よりも腸が長い」みたいな出所不明の伝説というか妄説、多いですね。気をつけないと。
by plot (2007-02-09 08:32) 

zep

「あるある大辞典」番組データねつ造事件はイタリアにも伝わってますでしょうか?血液型性格判断など、「わかりやすい言説」は広がりやすいようです。たんにおもしろがるだけならまだしも、それに懐疑的な人を攻撃したり排除したりということになったりするのは困りものですよね。ところで、『ムッソリーニとお茶を』を見ました。とてもいい映画でしたよ。plotさんにはピッタリの映画だと思います。紹介を出しておいたので、機会があれば見てください。フィレンツェの町がよかったです。
by zep (2007-02-10 11:03) 

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