帝国書院が発行している「世界史のしおり」は使える [授業ネタ]
帝国書院が発行している「世界史のしおり」は毎号面白い記事が掲載されていますが、今年の5月号と6月号は面白かったです。5月号では、読者からの質問とその回答が実に興味深いものでした。こういう企画は、われわれにとってまさに「絵から鱗が落ちる」的なものが多く、本当にありがたい。まず目を引いたのが最初の「8世紀にペルシア湾が栄えていたのが、10世紀に紅海に変化したのはどうしてでしょうか」という質問。この質問をした方は、『東大合格への世界史』(データハウス)の16~18ページを呼んでこの質問をしたのだと思います。この本の16~18ページの記述が「使えない」ことは以前にも指摘したところですが、やはりあの解答例に疑問を持った方は多かったみたい.....。そのほかの質問と回答も、一読の価値あり。
東大合格への世界史―東大文I生が教える日本語力で解く論述テクニック (東京大学への道)
- 作者: 山下 厚
- 出版社/メーカー: データハウス
- 発売日: 2006/06
- メディア: 単行本
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