『英雄・国姓爺合戦』(ウー・ツーニィウ監督、2001年、中国・日本) [歴史映画]
「冬休みには、見てなかったDVDを見よう」第二弾。
台湾を根拠に清朝に対する復明運動を続けた英雄、鄭成功の活躍を描いた作品。監督は南京大虐殺を描いた『南京1937』の ウー・ツーニィウ。.鄭成功の母、田川松は熊本出身の島田陽子が演じています。製作総指揮の中村雅哉氏は、当時この映画を配給した日活の社長だった人ですが、経営不振の日活を支援したゲーム会社ナムコの創業者。
キネ旬DB[http://www.walkerplus.com/movie/kinejun/index.cgi?ctl=each&id=34010]
B級映画だろう、とたいして期待しなかったのですが、結構面白かったです。わりと日本人好みの浪花節的な部分も感じます。クライマックスの台湾ゼーランディア城攻略は、結構な迫力です。弁髪だの八旗だの、世界史の教科に出てくる用語も数多く使われており、知らないとちょっととまどうかも。清朝の康煕帝が、鄭成功の台湾攻略の邪魔をしないようと命令するシーンはたいへん興味深いですが、事実でしょうか?康煕帝の後ろには、有名な「正大光明」の扁額が見えます。これは清朝第3代順治帝の筆によるものとされ、康煕帝の次の雍正帝から、歴代皇帝は自分の後継者を記した遺書をこの扁額の裏側に置いておく「密建法」が確立します。
2008-01-04 09:31
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