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今年(2008年)の京都大と一橋大の問題 [大学受験]

 まずは京都大。Ⅰは1990年に出題された「唐宋変革」に類似した問題です。これまで京都大学は、過去問と類似の問題を出すことは稀だったのですが、これは珍しいことです。Ⅰの解答例では、河合塾のものがいいと思いました。おおまかな構成としては、問題の要求を通り素直に「士大夫階級は、宋以前の××に代わる○○の土地制度によって生み出された社会層で、宋以前の××な門閥貴族と異なり、○○である点で新しい存在であった。彼らは宋以前の××に代わった新しい学術である○○を担う存在でもあった。」というのが書きやすいでしょう。メインの要求は「いかなる点で新しい存在であったのか」であり、「新しい土地制度」と「新しい学術」、「それ以前のものと対比」は「言及=サブクエスチョン」ですよ。ということで、×××の解答例は今ひとつ。
 Ⅲは頻出のテーマで、96年に筑波大で出題された問題と同じような問題。珍しく指定語句がありますが、別になくてもいいでしょう。易問。Ⅱ・Ⅳの単問では、Ⅳの(13)(20)が難問。特に(20)を正解できた受験生は、あまりいなかったはず。他は標準レベル。現代史を扱ったⅣのCは、公民や地理など他の教科・科目の知識や、一般教養で答えないと仕方ないかも。

 そして一橋大。今年のⅠは、京都大の95年の問題(「11~14世紀のヨーロッパの遠隔地商業について、主な商業圏とその代表的都市および商品をあげて、200字以内で論述せよ。」)と類似した問題でした。他にⅡ問3は1989年、Ⅲ問1は1992年で過去に一橋大で出題された問題のリメイクっぽい問題でした。今年の一橋は、400字をかなり細分化した問題があった点、指定語句がなかった点が、例年と違ってました。指定語句がないというのは、それが必要ないほど易化したと言ってもいいでしょう。昨年は「指定語句が難しい」問題もありましたが、そうしたことがなくなったという点でも、易化したと言えます。ともかく一橋大は、過去問をやるのが一番の対策でしょう。
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