イスラーム圏の国旗 [授業ネタ]
イスラームの授業でサウジアラビアの国旗を使っている先生も多いと思います。サウジやリビアの国旗(現在のリビアの国旗誕生の由来も興味深いですが)。緑がイスラームの聖なる色である理由について、私は「ムハンマドが使用したターバンの色」と授業では話してきましたが(「緑のターバン説」は、『世界の国旗全図鑑』小学館に紹介されています)、Wikipediaには「緑は正統カリフ時代とファーティマ朝の旗の色」という記述があります。もっともムハンマドのターバンの色だったので、正統カリフ時代に緑を採用し、シーア派のファーティマ朝もこれにならったと考えても無理はなさそうです。
イスラーム圏の旗には緑以外に白・黒・赤も多く使われており、これを汎アラブ色というそうです。白がウマイヤ朝の、黒がアッバース朝の旗の色だったとは知りませんでした。なお赤新月社のマークやトルコなどの国旗に見られる「三日月と星」の由来については諸説あり、『世界の国旗全図鑑』では4つの説が紹介されています。三日月と星がイスラームのシンボルとして定着したのはオスマン帝国時代のようですが、その起源はどうもイスラームとは関係がなかったようです。
「くもんの国旗カード」は、けっこう使える教材だと思います。
イスラーム圏の旗には緑以外に白・黒・赤も多く使われており、これを汎アラブ色というそうです。白がウマイヤ朝の、黒がアッバース朝の旗の色だったとは知りませんでした。なお赤新月社のマークやトルコなどの国旗に見られる「三日月と星」の由来については諸説あり、『世界の国旗全図鑑』では4つの説が紹介されています。三日月と星がイスラームのシンボルとして定着したのはオスマン帝国時代のようですが、その起源はどうもイスラームとは関係がなかったようです。
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徹底図解世界の国旗 カラー版―国旗の由来・配色の意味から、正しい比率と色まで
- 作者: 辻原 康夫
- 出版社/メーカー: 新星出版社
- 発売日: 2007/05
- メディア: 単行本
世界の国旗全図鑑―国旗から海外領土・国際機構・先住民族の旗まで
- 作者: 辻原 康夫
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 1997/12
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
世界の国旗カード 1集 第2版 アジア・北アメリカ・南アメリ―幼児から (1)
- 作者:
- 出版社/メーカー: くもん出版
- 発売日: 2007/11
- メディア: 単行本
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