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丁抒『人禍 1958~1962 餓死者二〇〇〇万人の狂気』 (学陽書房) [歴史関係の本(小説以外)]

 Wikipediaにおける「大躍進政策」の項目で参考文献にあげてある本。Wikipediaの記述内容を確認しようと読んでみましたが、具体的かつ凄絶な内容でした。
 山川の『詳説』には、「しかし、大躍進運動は多大な犠牲を出して失敗し、.....」としかでてこない大躍進ですが、2000万人もの餓死者を出したという悲惨な結果。餓死者だけでなく過酷な労働が原因で死亡した人なども加えればもっと多いはず。たとえば河南省では、手抜き建設をしたダムが決壊して23万人が死亡したらしい。 Wikipediaの記述はよくまとまっていますが、より具体的な話を知るには格好の一冊。滑稽ながら笑えない製鉄運動、しょうもない作詩運動、数値のねつ造と誇大報告、人民公社による悲惨な集団化、等々、まさに狂気の沙汰。

 何のエピソードか忘れましたが、『ゴルゴ13』で毛沢東が作物を食べる雀を駆除せよと命令する場面があったのを覚えてますが、あれがホントの話だったとは..... それにしても、彭徳懐はすごい人です。


人禍 1958~1962―餓死者2000万人の狂気

人禍 1958~1962―餓死者2000万人の狂気

  • 作者: 丁 抒
  • 出版社/メーカー: 学陽書房
  • 発売日: 1991/10
  • メディア: 単行本



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