没薬 [モノ教材(その他)]
帝国書院の教科書『新詳世界史B』の33ページに載っている地図「古代のインド洋における交易路と交易品」に出ている交易品の一つがこの没薬(もつやく)。ヘロドトスの『歴史』に書かれている古代エジプトのミイラ製造法には、「すりつぶした純粋な没薬と肉桂および乳香以外の香料を腹腔に詰め、縫い合わす。」とあります(乳香はなぜ使われないのでしょうか?)。ミイラの語源はこのミルラだそうです。
没薬は、「ミルラノキ」属の樹木から分泌される樹脂を固めたもので、 ミルラとも呼ばます。昔から有名な香料の一つです。
①ギリシア神話
美少年アドニスの母であるキプロスの王女ミュラが変身させられた姿がミルラノキで、その流す涙が没薬である。
②新約聖書
東方の三博士がイエス・キリストに捧げた3つの贈り物は、乳香、黄金、そして没薬であった。またイエスを埋葬するとき遺体とともに入れられた香料にも没薬がいれられた。
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