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一橋大は今年も難しかった [大学受験]

 私が大学予備校に対して抱くイメージに大きな影響を与えるのは、その予備校が出してる受験参考書や予備校が発表する大学入試問題の解答例です。講師の先生が個人名で執筆してる参考書は、予備校のイメージというよりも執筆者の先生個人に対するイメージに影響を与えることが多いような気がします(たとえば、中谷臣先生や荒巻豊志先生ってやっぱスゲー、●●●●先生って昔はすごかったけど最近弱ってるなぁ、とか)。とくに、答えが決まってるセンター試験の場合、過去問集の善し悪しは解説次第といっても過言ではありません。センター世界史の過去問集で私が愛用しているのは、駿台の「大学入試完全対策シリ-ズ」の青い表紙です。自信満々のコメントが、実はツッコミどころ満載....という噂。
 各予備校による今年の二次試験の解答例も出そろいました。解答例そのものも重要ですが、分析や概評もその予備校の実力を教えてくれるバロメーターです。昨年と比べて難化か易化かはともかく、論述問題の字数が増えたか減ったか、はたまた地図やグラフが使われているとかは「分析」でも「概評」でもないでしょう。ましてや、自校のテキストが的中したかどうかなどまったくどうでもいいこと。ヤフオクでそのテキストを買ってみて、「どこが的中?バカも休み休み言えよ」という思いをした経験を何度したことか。
 今年の分析は、駿台の一橋に対する分析が実におもしろかったです。前述した「大学入試完全対策シリ-ズ」の解説を執筆されている先生と同じ雰囲気が感じられます。もしかして、同じ方が書かれたのではないでしょうか?(違っていたらすいません)
 昨年から「昔に戻った」観がある一橋世界史、今年もかなり難問でした。まずⅠは、書けないことはないにしても、駿台の分析にあるように「指定語句の代わりに資料を読ませようというのなら、資料の提示の意図・方法を受験生の解答を導くよう工夫すべき」でしょう。「むしろ受験生を混乱させかねない」という指摘は当たってると思います。「国王側近」という要求を入れた理由を、出題者の方にはぜひ説明していただきたい。Ⅱに至っては、書けた受験生に敬意を表したいほどの問題。「ポーランドをのぞく西スラヴ人」が、、チェック人とスロヴァキア人であるとわかるだけでもたいしたもの。エンゲルスの思想については、詳しく知らなくても、問題文の「批判的に踏まえながら」という表現から、引用文を読めばなんとか書けそうだけど、後半部の要求「(ポーランドをのぞく西スラヴ人が)どのような政治的地位にあったか」はかなり厳しい要求。私はというと「21世紀まで」という要求で、チェコとスロヴァキアの分離に思い至り、なんとか書けるかなーといったところ。


大学入試センター試験過去問題集世界史B 2014 (大学入試完全対策シリーズ)

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  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 駿台文庫
  • 発売日: 2013/07
  • メディア: 単行本



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