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『社会科教育』2017年7月号(No.699) [授業研究・分析]

 高大歴史教育研究会からのお知らせメールでも紹介されていた今月号の特集は、「歴史的な見方・考え方」を鍛える!課題追究学習」。以前この雑誌は小中学校の先生方がおもな購買層だったが、最近は高校の先生もけっこう読んでいるようだ。

(1)原田智仁「もう一つの歴史的な見方・考え方としてのエンパシー」
 「歴史的な見方・考え方」のうち、「学びに向かう力・人間性等」を育成するための視点の一つがエンパシーである。エンパシーとは「昔の人はなぜ奇妙な行動をとるのか、その時代のルールや価値観を明らかにすること」である。
(2) 皆川雅樹「量的な情報を質的にKP法で整理し、思考を加えて質も量も伴う文章に」
 KP法を用いて、高度経済成長の「ひずみ」について考える。
(3)竹田和夫「国際比較が可能な史資料を活用し、生徒の提案を受け入れた授業」
シノワズリとジャポニスム、古代の武人政権、倭冦、水利図、新聞報道の比較。


(1)メンタルな部分を歴史の授業で扱うには難しいが、エンパシーという視点はなかなか興味深い。エンパシーにもとづく歴史授業として、どのような題材が考えられるだろうか?
(2)KP法について具体的なイメージが今ひとつわかない。使用したという文献の抜粋を見てみたい。筆者の皆川先生は8月に熊本大学でのワークショップで公開授業をなさるということで、申し込んだ。
(3)倭寇を題材にした地理と歴史の連携授業(大航海時代を扱った別の記事も今号にあり)がおもしろい。それから新聞の比較。先日、日中戦争~太平洋戦争期の新聞を使って授業をしたので。


(1)の冒頭、「問題の再設定」を読んで、今一度自分の授業を振り返ってみたい。「指導案なんて意味がない、日頃の授業が全てだ」とか言える人、ホント凄いと思う。



社会科教育 2017年 07月号

社会科教育 2017年 07月号

  • 作者:
  • 出版社/メーカー: 明治図書出版
  • 発売日: 2017/06/12
  • メディア: 雑誌



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