今日から教育実習 [その他]
ウチの学校は今日から教育実習です。世界史には2名の実習生が来ましたが、私の担当Uくんはインド史(ムガル帝国)が専門の東大文学部の学生。いろいろと教えてもらい、私もたいへん勉強になります。特に最近の歴史学の動向なんかは、当然ながら私より詳しいのでいろいろと教えてもらっています。今日の収穫は、『西洋世界の歴史』(山川出版社)という本を教えてもらったこと。 大学生向けのテキストということで、最近の研究成果にもとづきつつ、1冊でコンパクトにまとめられております。概説書という点では、いい本ですね。小田中直樹先生も執筆されています。これまでは『解説西洋史』(南窓社)という本を結構重宝していましたが、この『西洋世界の歴史』も使えそうです。
新課程の教科書『詳説世界史』(山川出版社)では「ポリスの変質とヘレニズム時代」という形でヘレニズム時代とそれ以前とを断絶ではなく連続としてとらえてあります。私は旧課程のように「ヘレニズム世界」をギリシアのあとにやっていますが、これはもはや古い見方のようですね。浜島書店の資料集など、ヘレニズムは別項目なんで、分けた方がわかりやすいかなとも思ったんですが。他の先生方はどうなさっているのでしょう?Uくんは旧課程の教科書を使ったクチですが、彼曰く、「多面的に考えるためにも自分が勉強した構成とは違う形で授業をしたいので、現行の教科書通りの形でやってみたい」ということです。う~む、さすがだ。参りました。彼が紹介してくれた『西洋世界の歴史』でも、ヘレニズム時代まで「連続」というとらえ方をしているそうです。彼の授業、本当に楽しみです。
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