オスマン帝国の軍楽、「トルコ行進曲」、そして「異邦人」 [授業ネタ]
昨日はもう一つ音楽CDを聴かせました。オスマン帝国の軍楽(メフテル)です。
ウチの学校で使っている浜島書店の資料集『新詳世界史図説』には、オスマン帝国の頁にイェニチェリの紹介があり、軍楽の説明がついています。曰く「ラッパ・各種の太鼓・鳴物を主とする楽隊と共に進軍し、西欧軍はその音を聞くだけで戦意を喪失したという」。ということで、わが国でもよく知られている「ジェッディン・デデン」を聴かせた次第(時代的にはオスマン帝国の最盛期ではありませんが)。古くはNHKドラマ「阿修羅のごとく」(向田邦子原作、数年前アーカイヴスで再放送された)やビートたけしが出演した中外製薬の「グロンサン」のCMで使用された曲です。
関係で聴かせたのは、モーツァルトの「トルコ行進曲」。100円ショップのダイソーで買ったCDです。オスマン帝国と西欧との力関係が大きく変化した18世紀には、トルコの音楽は西欧にも取り入れられるようになります。ついでにオマケで、昔なつかし久保田早紀の「異邦人」も聴かせてやりました。イントロのリズムは「ジェッディン・デデン」、転調する部分は「トルコ行進曲」、だと思うんですがどうでしょうか?『手に取る世界史教材』(地歴社)には、庄野真代の「飛んでイスタンブール」を世界史の授業で聴かせたという話が載ってますが、それよりまだマシだと思います(笑)。数年前にもCMで使われたので、2年前の卒業生たちはこの曲を知っていました。「ジェッディン・デデン」をパクった印象的なイントロは流れてませんでしたが。CDつきクッキー「Jポップスの巨人たち」(ブルボン)より。
- アーティスト: アントルモン(フィリップ), ヴィト(アントニ), ウィーン室内管弦楽団, ホック(ベルタラン), ビレット(イディル), ポーランド国立放送交響楽団, グレムザー(ベルント), オムニバス(クラシック), チャイコフスキー, メンデルスゾーン, ショパン
- 出版社/メーカー: エイベックス・マーケティング・コミュニケーションズ
- 発売日: 2005/12/07
- メディア: CD
- アーティスト: オムニバス, もんた&ブラザーズ, 久保田早紀, 寺尾聰, クリスタルキング, 近藤真彦, あみん
- 出版社/メーカー: Sony Music Direct
- 発売日: 2004/11/03
- メディア: CD
CD&DVD THE BEST 久保田早紀シングルズ(DVD付)
- アーティスト: 久保田早紀
- 出版社/メーカー: Sony Music Direct
- 発売日: 2005/06/29
- メディア: CD
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