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「三種の神器」 [現代社会ネタ]

 知っている人が見れば気づく社会科準備室(ウチの学校では「地歴・公民科」という言葉はほとんど使いません)の床の色をバックに写した写真ですが、これ何だと思います?なんと洗濯機です。以前「なんでも鑑定団」で外国製のレトロな電気洗濯機が紹介されたとき、 妻が、「ウチには父が使っていたもっとスゴイモノがある」と実家から持ってきてくれたのがコレ。洗剤とお湯、それに洗濯物を入れて蓋をし、ハンドルを回して攪拌するというものです。本当にこれで汚れが落ちるのか?という気がしますが、実は圧力がかかる密封構造になっていて、結構汚れは落ちるとのこと。義父は毛布まで洗ったことがあるそうです。昭和30年ころの製品。  商品名は「KAMOME HOME WASHER」というシロモノで、群馬県高崎市に現在でも存在する林製作所がつくった製品です。日本をはじめ、アメリカやイギリス、ドイツで特許を獲得し販売され、この商品を考案した当時の林製作所の社長林敏雄氏は群馬県知事から表彰を受けています(昭和33年)。  昭和33年(1958年)というと、高度経済成長にあたる時期であり、いわゆる「三種の神器」(白黒テレビ・電気洗濯機・電気冷蔵庫)が普及し始めた時代。というわけで、この手回し洗濯機はさほど普及しなかったようです。

 インターネットで検索したところ、この手回し洗濯機は今や各地の博物館に収蔵されているようですが、小学校4年生の社会科授業で使えるという例を見つけました(「昔のくらし」の中の、昔の道具調べ)。ウチの次男に尋ねたところ、確かに小学4年生の社会科授業にはそのような授業があるとのこと(ウチの子供が通う小学校は、熊本市の県立博物館に行って色々調べたそうです)。熊本高校近隣の小学校で希望する先生がいっらしゃれば、お貸しいたします(笑)。

 驚いたのはこの人力手回し洗濯機、外国、特にドイツでは好評だったそうで昭和45年に製造を中止した後も交換用部品(蓋部分のゴムパッキン)の問い合わせがたびたび来るとのこと。というわけで現在復刻されております(つくっているのはまったく別メーカー)。値段はなんと31,290円(税込)!さらに、中国製のコピー商品まで出てました(値段は4800円)。エコブーム、ってことでしょうかね。

 これを一年生の現代社会の授業、「戦後の日本経済」に持っていって見せたのですがほとんど反応無し。悔しかったので?2年8室の世界史の授業に持っていったら喜んでくれました(笑)。一応「歴史」ということで。


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