SSブログ

「コロンブスの交換と鄭和の交換」 [授業ネタ]

 昨日(10月19日土曜日)、福岡市のマリンメッセで開催された「夢ナビライブ2013」に生徒引率で行ってきた。進学ガイダンスのひとつだが、各大学の先生方が現場で高校生に講義をするというのがウリ。大学の先生に高校へ来てもらう、いわゆる「出前授業」はスケジュール調整が必要なので、こういう形式のイベントは楽だ。ということで、熊本北高校は1年生と2年生が全員参加。貸し切りバス18台とけっこうな数。参加してる高校生の数も多く、会場は「ごった返す」という表現がピッタリな感じの盛況ぶりだった。

 1時間目の講義、「コロンブスの交換と鄭和の交換」を拝聴。講師は福岡大学人文学部教授の則松彰文先生。コロンブスがサンサルバドル島に到着してから、何日間くらいで日本に梅毒が到達したのかなど、授業に使えそうな話題もあり。「コロンブスの交換」とか「(ヴァスコ=ダ=ガマの艦隊と比較して)鄭和の艦隊の規模の大きさ」といった話は、それぞれ「大航海時代」とか「明の永楽帝」の箇所で話をするけど、「両者の交換を比較」というのは普通やらない。「コロンブスの交換にくらべて、鄭和の交換は後の時代に与えたインパクトは確かに小さいが、グローバル化という視点で考えてみよう」という指摘。高校生でもわかりやすい話であったし、立ち見も出ている盛況ぶりだった。この講義を聴いた高校生には、ルゴドの『ヨーロッパ覇権以前』などを読んでほしいなぁ。
 則松先生は第一学習社の世界史B教科書を高く評価されていたので、今度読んでみよう。第一の世界史Bは、秋田茂先生が執筆に参加されているとのこと。新潟での西洋史学会のおり、新潟空港で桃木先生と秋田先生にコーヒーご馳走になりながら、色々と興味深いお話をうかがったのを思い出す。
以前書いた鄭和ネタ http://zep.blog.so-net.ne.jp/2006-05-03

 先日、教え子から「千葉県の教員採用試験に合格しました」という報告が届いた。院生のときから非常勤で高校の世界史を教えていた卒業生である。千葉県の世界史といえば、熱心な世界史の先生が多数おられる。ぜひたくさんのことを吸収して、将来的には熊本に戻ってきてほしいものだ。
nice!(1)  コメント(0)  トラックバック(0) 
共通テーマ:学校

nice! 1

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。