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教育改革推進フォーラムin熊本 [授業研究・分析]

 熊本大学で開催された、産業能率大学主催の「教育改革推進フォーラムin熊本」に参加してきた。Session1(基調講演)・2(地理の授業体験)・3(日本史の授業体験)・4(苫野一徳先生の講演)という4部構成で、それぞれに興味深い内容であった。
 最も印象に残っているのは日本史の授業体験。私が日本史を担当したのは、2校目の松島商業高校に勤務した時で、3年ほど。ほとんど忘れてしまっていたが、今日の授業体験で学んだ、平城天皇と嵯峨天皇、薬子の変などの内容は家に帰ってからもしっかり覚えていた。自ら能動的に取り組んだ成果だろう。

 今日のフォーラムに参加して、というよりも参加する前からモヤモヤした気分だったのは、朝から熊本日々新聞の記事を読んできたから。
 「普段は4時に起きて、遅くとも5時には家を出るように心がけています。仕事がたまってくると、朝2時に起きて、3時に家を出ることもあります。これが、今の私の働き方です。[https://pbs.twimg.com/media/DIMJwpxV4AA3dZS.jpg:large]」
 こうした立場の先生に「授業改革を進めましょう」とか、気の毒で言えない。講師の苫野先生がふと漏らした「こうした熱気あふれる場にいると、これが普通のように感じてしまいますが、実際はマイノリティです」という言葉は当たっていると思う。ツイッター上の発言を読むと多くの教師が部活反対派のように思えるし、今日のようなフォーラムに参加すると、全国の多くの教師がAL型授業に取り組んでいるように感じるが、おそらくそうではないだろう。。

 興味深いのは、部活問題にせよAL型授業にせよ、対立が目につく点だ。苫野先生が曰く「教育の分野では、趣味や信念、信条にもとづいて対立が生じるが、それを解決しようとするのが教育哲学」。対立を無くすためには「自由の相互承認」が条件であり、それが前提条件であり共通の土俵なのだろうが、承認には幅があるのは事実で、中には承認すら拒否するというお話にならない教員も目につく。実際、基調講演で「旧来型授業」と指摘された点が、ウチの学校には全部残っている。変化を嫌う学校現場と教師のホメオスタシスをどう変えていけばいいのだろう。

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