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サティヤーグラハ闘争100周年記念切手(2007年10月7日インド発行) [モノ教材(切手)]

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 『月刊スタンプマガジン』で370円。
 サティヤーグラハはサンスクリットの言葉であるアーグラハ(Agraha:説得)とサッティヤ(Satya:真実)とを組み合わせた言葉。インド独立の父、マハトマ=ガンディーの造語で、悪との対決姿勢を示していますが、具体的には「非暴力不服従」の姿勢を意味します。

 ガンディーはロンドンの法律学校を卒業後、1893年には南アフリカで弁護士として開業し、南アフリカで人種差別を受けるインド人の権利を擁護する活動に従事しました。この時期にサティヤーグラハの思想が形成されたということで、この切手シートには当時の南アフリカの地図(「トランスヴァール」「オレンジ自由国」「喜望峰」などの地名が見えます)をバックに、南アフリカ時代のガンディーの肖像が描かれています。右上の兵士の姿は、南ア戦争(ブール戦争)でしょうか? この戦争に参加したガンディーは 以下のように述べています。「宣戦の布告が行われると、私の個人的な同情は、ことごとくブール人側に集まった。しかし私は、そのとき、このような場合自分の個人的信念に執着することは正しくない、と思ったのである。・・・・イギリスの支配に対する忠誠心にかられて、私はイギリス側に立ってその戦争に参加した、と言っておくだけで十分であろう。私がイギリスの市民として諸権利を要求したとすれば、イギリス帝国の防衛に参加することもまた、当然私の義務であると思った。そのころ私はイギリス帝国の枠内で、またそれを通してのみ、インドは完全な解放を達成できるという見解を持っていた。そこで、出来る限りたくさんの同志を呼び集めた。そして非常な努力をして、野戦病院隊として働くことを彼らに承諾させた。」 ガンディー『自叙伝』(蝋山芳郎訳)


南アフリカでのサッティヤーグラハの歴史〈1〉非暴力不服従運動の誕生 (東洋文庫)

南アフリカでのサッティヤーグラハの歴史〈1〉非暴力不服従運動の誕生 (東洋文庫)

  • 作者: M.K. ガーンディー
  • 出版社/メーカー: 平凡社
  • 発売日: 2005/03
  • メディア: 単行本



南アフリカでのサッティヤーグラハの歴史〈2〉非暴力不服従運動の展開 (東洋文庫)

南アフリカでのサッティヤーグラハの歴史〈2〉非暴力不服従運動の展開 (東洋文庫)

  • 作者: M.K. ガーンディー
  • 出版社/メーカー: 平凡社
  • 発売日: 2005/05
  • メディア: 単行本



ガンジー自伝 (中公文庫BIBLIO20世紀)

ガンジー自伝 (中公文庫BIBLIO20世紀)

  • 作者: マハトマ ガンジー
  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 2004/02
  • メディア: 文庫



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ドイツ占領下のチェコへ投函された封筒 [モノ教材(切手)]

 ドイツ占領下のチェコへ投函された封筒です(日付は1944年6月22日)。Yahoo!オークションで500円でしたが、これはなかなか面白い。まず使用されている切手の図案は、当然ながらヒトラー。最下方には、ひときわ大きく「Protektorat - Böhmen」と書かれていますが、これはおそらくヒトラーによるベーメン・メーレン保護領のことでしょう。消印も興味深いです。「ZU PRAG」(プラハ宛)の文字の向かって左には、スコップの形をした模様の中に「EHRET DIE ARBEIT」(労働を大切にせよ)というスローガンを読むことができます。アウシュヴィッツの入り口に掲げられていた、かの有名な「ARBEIT MACHT FREI」(労働は自由をつくる)を思い出させます。実にナチ的なスローガンですね。


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チンギス=ハンの切手② [モノ教材(切手)]

 以前紹介した、モンゴルで1989年に発行される予定だった切手の加刷版。この切手にまつわるエピソードは、郵便学者内藤陽介氏のブログを参照のこと[http://yosukenaito.blog40.fc2.com/blog-entry-424.html]。この加刷版、『スタンプマガジン』で3600円でした。オリジナルの加刷なしの切手は、ebayで$11.95(総支払いは$16.45)という価格でしたが、『スタンプマガジン』では加刷版よりも若干高めの値段です。この切手は、「モンゴル帝国の発展」の授業で使うより、現代史の授業で使うべきでしょうね。


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トマス=モアの切手 [モノ教材(切手)]


 バチカン市国発行の「トマス=モア没後450年切手」(1985年)。3枚のうち、一番上は『ユートピア』の表紙のようですが、2枚目は何の図案でしょう?

 映画『わが命つきるとも』で描かれているように、モアはヘンリ8世が出した首長法にあくまで反対したため、処刑されてしまいます。そのため、カトリック協会は彼を列聖したため、バチカンがこのような切手を発行しているというわけです。『スタンプマガジン』で630円でしたが、ウェブ上でも買うことができます。


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イギリス議会の起源 [モノ教材(切手)]

 イギリスでは、13~14世紀に議会制の伝統が生まれたといわれる。その形成過程を説明しなさい。(250字以内)               (津田塾大・国際関係)


 イギリスで1965年7月19日に発行された「議会成立700年記念」のFDC。ebayで買ったのですが、いくらだったか忘れてしまいました。たぶん送料入れても五百円未満だったと思います。

 イギリスにおける議会の起源は、1265年にシモン=ド=モンフォールが開催した集会だと言われています。これ以前にも議会のプロトタイプと言える機関は存在していました。教科書にある「以前からあった高位聖職者・大貴族の会議」で、マグナ=カルタの第12条「いっさいの楯金もしくは援助金は、朕の王国の一般評議会によるのでなければ....」中の「一般評議会」です。これはクリア=レギスと呼ばれましたが、これとは別に当時イングランドには地方の代表によって構成される集会があり、シモンはこの両者を統合したというわけです。

 このシモン=ド=モンフォールですが、彼の父親がアルビジョワ十字軍で活躍した人物だとは、佐藤賢一の『オクシタニア』を読むまで知りませんでした。

マルク  「でもアルビジョワ十字軍といえば・・・・・」
エドモン 「モンセギュールの戦いを待たずして、あの覇王は死んだのだ」
マルク  「えっ、それからイングランドに渡ったのではないのですか」
エドモン 「議会を盾にロンドンで暴れておるシモンは、同じ名前の息子のほうじゃ」
ドニ   「だから、きちんと勉強しなさいというのです」
                           『オクシタニア』(「プロローグ」より)

 シモン=ド=モンフォールが反抗したイングランド王というのが、ヘンリ3世(位1216~1272)。『オクシタニア』ではラモン7世の従兄弟として登場し、仏王ル9世に敗北しています。ヘンリ3世の妹エリナーは、シモン=ド=モンフォール(子)の妻となりました。


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ドン・キホーテの切手 [モノ教材(切手)]

 シェークスピアとセルバンテスは、自国の暦では共に1616年4月23日に死亡したとされるが、実際には10日間のずれがあった。シェークスピアの作品 a とセルバンテスの作品 b との組合せとして正しいものを、次の①~④のうちから一つ選べ。
 ① a―失楽園      b―ガルガンチュアとパンタグリュエル物語
 ② a―ハムレット    b―ドン=キホーテ
 ③ a―ヴェニスの商人 b―ガルガンチュアとパンタグリュエル物語
 ④ a―ユートピア    b―ドン=キホーテ 
                          (2000年 センター試験 世界史B追試験)

 「ドン・キホーテ」の場面を描いたスペインの切手です(1998年9月発行)。上がドン・キホーテのヴァージョンで、下はサンチョ・パンサのヴァージョン。ドン・キホーテ・ヴァージョンの向かって左上には、執筆中の作者セルバンテス(1547-1616)の絵も見えます。『スタンプマガジン』で1900円でした。2枚セットでの値段です。セルバンテスはアルマダ海戦に参加したことでも有名です。


 ドン・キホーテというと、♪「ドンキホーテ サンチョパンサ ロシナンテ & 俺~♪」という映画『THE 有頂天ホテル』の中で香取慎吾が歌っていた「天国生まれ」(ザ・ブルーハーツ~ザ・ハイロウズの甲本ヒロトの曲)が思い出されます。

ドン・キホーテ〈前篇1〉 (岩波文庫)

ドン・キホーテ〈前篇1〉 (岩波文庫)

  • 作者: セルバンテス
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 2001/01
  • メディア: 文庫
ドン・キホーテ〈前篇2〉 (岩波文庫)

ドン・キホーテ〈前篇2〉 (岩波文庫)

  • 作者: セルバンテス
  • 出版社/メーカー: 岩波書店
  • 発売日: 2001/01
  • メディア: 文庫
ドン・キホーテの旅―神に抗う遍歴の騎士 (中公新書)

ドン・キホーテの旅―神に抗う遍歴の騎士 (中公新書)

  • 作者: 牛島 信明
  • 出版社/メーカー: 中央公論新社
  • 発売日: 2002/11
  • メディア: 新書
真夏のストレート / 天国うまれ (初回生産限定盤)(DVD付)

真夏のストレート / 天国うまれ (初回生産限定盤)(DVD付)

  • アーティスト: 甲本ヒロト
  • 出版社/メーカー: BMG JAPAN
  • 発売日: 2006/07/05
  • メディア: CD
真夏のストレート

真夏のストレート

  • アーティスト: 甲本ヒロト
  • 出版社/メーカー: BMG JAPAN
  • 発売日: 2006/07/05
  • メディア: CD
THE 有頂天ホテル スタンダード・エディション

THE 有頂天ホテル スタンダード・エディション

  • 出版社/メーカー: 東宝
  • 発売日: 2006/08/11
  • メディア: DVD
THE 有頂天ホテル スペシャル・エディション

THE 有頂天ホテル スペシャル・エディション

  • 出版社/メーカー: 東宝
  • 発売日: 2006/08/11
  • メディア: DVD


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西夏陵の切手 [モノ教材(切手)]

 中国で1996年に発行された、西夏の遺物を描いた切手。Yahoo!オークションで320円でした。貨幣や西夏文字もデザインされています。西夏陵については、昨年『世界ふしぎ発見』で「東方のピラミッド」として紹介された(2006年10月21日)ので、ご存じの方も多いはず(番組プレゼントの西夏文字の印章に応募したのですが、残念ながらはずれてしまいました)。封筒裏の英文説明によると、西夏は「Western Xia Dynasty」と表記されるらしい。


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コシューシコの切手 [モノ教材(切手)]

 ポーランド分割に抵抗したコシューシコ(コシチューシコ、Tadeusz Kosciuszko 1746~1817)の切手です。彼はアメリカ独立戦争でワシントンの副官として活躍したことでも知られていますが、これはアメリカで1933年10月13日に発行された、彼のアメリカ市民権獲得150周年記念の切手。ebayで2.25ドル(総支払い3.75ドル)でした。ワシントンD.C.のラ=ファイエット公園にある彼の銅像がデザインされています。いわゆる初日カバー(F.D.C)ですが、このカバー(封筒)のデザインは、かなりのバリエーションがあるようです。私が買ったものにはボストンの消印があります。説明には「One Hundred and Fiftieth Anniversary of the Confferring of Amercan Citizenship on General Tadeusz Kosciuszko」とあります。
 詳細はこちら。[http://www.arago.si.edu/index.asp?con=1&cmd=1&mode=&tid=2033021]

ラ=ファイエット公園にある銅像の写真
[http://www.dcmemorials.com/index_indiv0000840.htm]
[http://en.wikipedia.org/wiki/Tadeusz_Ko%C5%9Bciuszko]
[http://www.nps.gov/whho/planyourvisit/explore-the-northern-trail.htm]


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カール=マルクス [モノ教材(切手)]

 ドイツのハイリゲンダムでサミットが開催されています。議長国ドイツの首相は、ドイツ初の女性首相アンゲラ=メルケル。メルケル首相は旧東ドイツ出身として知られていますが、彼女が学んだライプツィヒ大学(ノーベル物理学賞を受賞した朝永振一郎氏も学んだ)は、旧東ドイツ時代「カール=マルクス大学」と呼ばれていました。3年生の授業で紹介した、カール=マルクス関連のものです。


 中華人民共和国発行「マルクス生誕135周年」(1953年発行)。中ソ対立のきかっけとなったスターリン批判が1956年ですから、この切手が発行された頃はまだ中国とソ連が友好関係にあった時代。

 旧東ドイツ発行の切手。上はマルクスで、下の3連は何かの100周年記念だということは分かりますが、一体何の100周年なのか不明(>_<)。左側はマルクスとエンゲルス。

 旧東ドイツの紙幣。上はエンゲルス、下はマルクス。山川出版社の参考書、『詳説世界史研究』にはマルクスの妻イェンニーについてのエピソードが載っています(349ページ)。まさに内助の功。



 昨日は私の誕生日でした(あまりうれしくもないですが)。3年生の授業(16人のクラス)で、いつも号令をかけてくれるTくんが起立の号令をかけたあと、世界史係のTさんがお祝いの言葉をくれました。そのあと全員で拍手。うれしかったです。年をとることは大事なものを次々と失っていくこととイコールだと思いますが、得るものもまた多いようです。臨終の時までに失ったものと得たもの、どちらが多いかってことでしょうね。

詳説世界史研究

詳説世界史研究

  • 作者: 木下 康彦, 木村 靖二, 吉田 寅
  • 出版社/メーカー: 山川出版社
  • 発売日: 1995/07
  • メディア: 単行本


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ハンガリー動乱の切手 [モノ教材(切手)]

 1956年に起こったハンガリー動乱の50周年記念としてハンガリーで昨年発行された切手。『スタンプマガジン』で840円。写真では今ひとつよく分からないと思いますが、旗の中心には焼けたようにデザインされた穴(おそらく砲弾が貫通したイメージなのでしょう)が実際にあいています。
 ハンガリー動乱が起こったのは1956年の10月末から11月にかけてですが、この年の2月にはフルチショフによるスターリン批判が行われており、さらに動乱直前には日ソ共同宣言が調印されています。平和共存へ向かいつつあった時期に起こった事件です。

 オットー1世との関わりで教科書にでてくる「マジャール Magyar」の文字も見えます。


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